サラリーマンのファッションを考える


強撚糸+ワキ汗対策が凄い「グンゼYG 清涼カットオフ」シャツ

   

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皆さんは、夏場の下着に何をつかっていますか?

これまでユニクロのAIRismシームレス、グンゼのSEEK、YGカットオフと、下着が透けて見えにくい「カットオフ下着」を何本かレビューしてきました。

今回、グンゼのYGカットオフから、清涼タイプを謳う製品が発売されていたので、従来品との比較を交えつつ、早速人柱レビューしてみます。



1.カットオフ下着の重要性

※そんなの知ってるよ、という方は読み飛ばして下さい

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アンダーシャツの透けは、格好が悪い

あくまで主観ですが、スーツスタイルにおいてアンダーシャツが透けるのは見た目に良くないと考えています。

その理由は2つあります。

1つめは「下着」という、「表(公)に出すべきではないもの」を他人に連想させてしまうからです。こちらは分かりやすいですよね。

2つめは、スーツスタイルでは「シャツ(いわゆるワイシャツ)は本来下着」であって、下着を二重につけるのは野暮だから――というタテマエが有るからてす。

透け乳首などを回避すべく、高温多湿の日本ではアンダーシャツの着用が推奨されます。しかし、このタテマエの下ではアンダーシャツの着用はあくまで裏技。演説中のカンペや手品のトリックが見えるのは格好が悪いのと同様、アンダーシャツが見えるのは格好が悪い、というわけです。

カットオフは下着を隠す救世主

一般的なアンダーシャツは、フチの部分がほつれないように補強されています。これは正しい処理なのですが、上からシャツを羽織ったときに、透けて見えやすいというデメリットがあります。特に、白いアンダーシャツの場合顕著です。

そこで登場したのが、カットオフ――きりっぱなしの生地を用いたアンダーシャツです。有名なところではグンゼのSEEKが有ります(SEEKは百貨店向けの高級ライン、YGは量販店向けの普及ライン)。これらの登場により、ほとんど透けなくなりました。

 

2.フォトレビュー

それでは、今回購入した製品(グンゼYG VネックTシャツ<短袖・汗取りパッド付き>)の中身を、早速見ていきます。

パッケージ

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まずはパッケージ。従来はベージュ一色でしたが、清涼感を謳うべく、水色基調に変更されています。店頭でも見分けやすいですよね。

価格は従来品と変わらず、税抜き1,500円でした。

 

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従来品が綿55%、ポリエステル30%、ポリウレタン15%だったのに対し、綿30%、レーヨン20%、ポリウレタン15%になっています。

一見化繊の割合が増えたように見えます。しかし、レーヨンは木材パルプを原料とする再生繊維のため、吸湿性や肌触りの良さはポリエステルより綿や絹に近い素材です。天然素材系と石油素材系と考えると、配分は同じということが分かります(吸湿性はむしろ向上しているとおもわれる)。

 

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裏を見ると、なんと「強撚糸」の文字が。スーツの素材としてはおなじみですが、シャリ感が出て快適性が上がるアレです。好きな方も多いのでは無いでしょうか(私も好きです)。

ただ、これが下着に使われたときにどんな効果が出るのか……。期待と不安か両方膨らみます^^;

中身

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さっそく開けてみました。

 

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右が従来タイプ(YV1415)で、左が今回の清涼タイプです。

清涼タイプは、今のところ短袖タイプのみ。ただ、後述しますが汗とりパッドのおかげで、長い袖は不要だと感じます。

 

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こちらが目玉の汗とりパッド。本体と同じ素材で作られており、目立ちません。

 

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両脇部分は、シームレス(縫い目が無い仕様)のため、ごわつきがありません。

タグには安心の「日本製」の文字が。SEEKと差別化を図るため(?)のタグ有り仕様ですが、軽く留められているだけなので簡単に取れます。

トルソーに着せてみる

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まず、見た目にとても綺麗です。かなりタイト目に作られており、体に密着する感じです。(体を鍛えている方が着ると、美しいと思います。)

 

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綺麗なカットオフ部分。

 

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トルソーが色白なので若干透けていますが、実際に人が着ると殆ど透けません。(ただし、本当に色が白い方は、ベージュよりもホワイトの方が良いのかもしれません。)

 

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トルソーに着せた状態で、袖口を覗いてみます。この、起き上がっている部分が、汗とりパッドです。

実際に着るとよく分かるのですが、この脇汗パッドは単にシャツの脇についているのでは無く、起き上がって体に密着してきます。これにより、素早く汗を吸収するわけです。

 



3.着心地

一度水に通した上で、仕事がある日に一日着てみました。当日は日中30度近くなりましたが、相変わらずの三つ揃い(スリーピーススーツ)ですごしてみました。

強撚糸のサラサラ感が凄い

まず感じたのは、強撚糸のサラサラ感です。強撚糸とは、文字通り強く撚った糸の事。強撚糸で織られた生地は、ハリコシが出ると同時に、濡れた状態でもサラサラ感を維持できるという特徴が有ります。

ただ、ツルツルの下着になれた人によっては、最初違和感を覚えるかもしれません。一方で、麻素材ややスーツのポーラー(フレスコ)生地が好きな方には、とても親和性の高い素材だと思います。

体にピッタリ張り付く

SEEKや従来のYGに比べ、想像以上に体にピッタリきます。この圧着によってシャツがだぶつかず綺麗に着られるほか、風通しが良くなるので清涼感も増します。

個人的にはこの圧着感は好きなのですが、ゆったりした着心地か好きな方は、ワンサイズ大きな物を買うと良いでしょう。

脇汗は殆ど心配ない

ウェストコートを着ていても心配な脇汗。荷物の上げ下げや、休憩中の運動時、ふとした拍子に見えるとかなりゲンナリします。

わたしも沢山汗をかいたとき、かつ水色のシャツを着ているときなど、恥ずかしながら脇汗が見えてしまう事もあります。

着用した当日、客先訪問をして直帰だったため、汗ばんだ状態でした。しかし脇汗は全く見えず……。これは凄いですね。

また、着ているだけで清涼感があり、普段だったら汗だくのところが、少し汗をかいた程度で済みました。

 

4.従来品との比較

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レビュー中にもいくつか触れていますが、従来品(YV1415)との比較をまとめます。

  • 汗パッドによる脇汗染み防止が可能になった
    → 見た目の改善が図れる、一番のオススメポイント
  • 強撚糸によるサラサラ感が強くなり、べたつきが減少、通気性も向上した
    → ただし、柔らかさを求める場合は従来品の方がオススメ
  • 体への密着感が高くなった
    → 賛否の分かれるところだが、シャツのダボつきを軽減でき、見た目には良い影響
  • ラインナップは短袖のみ(本記事執筆時点)
    → ただし、汗パッドがあるので短くてOK。逆にポロシャツ着用時などは便利
  • 原材料の綿が、20%程度レーヨンに変わった
    → レーヨンは再生繊維のため肌触りが良く、綿よりも水分を吸うため快適

以上から、(耐久性は今後見ていく必要があるものの)春から秋にかけての3シーズンで「買うなら清涼版」とオススメできます。

それにしても、清涼を謳ったアンダーシャツが氾濫する現在、「清涼」よりも「脇汗対策」を謳った方がもっと認知度が上がると思うのですが、どうなんでしょう。

また、ビジネスの世界で、おそらく沢山の脇汗に悩むサラリーマンがいると思うのですが、この製品は彼らの救いになると思います。スーツの傷みも減少するはずですし……。

 

5.カットオフの弱点

最後に、カットオフ下着の弱点について触れたいと思います。

耐久性が弱い

下着は消耗品です。しかし、カットオフ下着はその消耗スピードの早さが、マイナス面の特徴です。

感覚値ですが――普通の下着が耐久性1とすると、カットオフは0.5~0.7くらいしかありません。これは、切りっぱなしの部分に、どうしてもほつれが出てしまうからです。

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写真は一昨年買ったSEEK。洗濯ネットを使い、弱流水で洗っていました。また、着用頻度も1週間に1回程度ですが、2年間でこの有様です。

特に、V字部分の先端は弱く、先日とうとう、写真の通り切れてしまいました。

値段が高い

そして、もう一つのネックが、高価なこと。同じブランドでも、カットオフというだけで2倍~3倍程度の価格です。

例えば、グンゼの一般的な男性用アンダーシャツは1枚800円程度です。しかし、カットオフのSEEKは3千円弱で、おいそれと買い足すことが出来ません。

とはいえ、今回レビューしたYGラインのカットオフなら1,500円なので、高いですが維持できない金額ではありません。

忙しく小遣いの限られるサラリーマンにとっては、高いSEEKを少数着古しながら使うよりも、多数の安いYGのカットオフをローテーションしながら買い換えた方が、見た目にも精神的にも良いと考えています。

 

リンク

今回レビューした製品は以下の通りです。

清涼カットオフはかなり売れているようで、本記事執筆時点で公式サイトはじめ品切れが起きています(特に、ベージュのMサイズは殆どの店で品切れ。送料無料のところは全滅)。

ベージュのMで唯一在庫があったのが「インナーショップ白鳩」で、セールにかかっていたこともありとりあえず追加注文しました。(今年3月発売の新製品なので、この時期に終売という分けでは無いと思いますが……)

 

お詫び

来週の更新は、出張のためお休みです。次回の更新は7月9日を予定しています。

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コメントの投稿

5 コメント on "強撚糸+ワキ汗対策が凄い「グンゼYG 清涼カットオフ」シャツ"

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Shichilieさん

いつもいろんな話題の投稿、有難うございます。
汗パッド付きのカットオフインナーが販売されているとは知りませんでした。

着ているだけで清涼感のあって脇汗対策も出来るインナーに非常に興味を感じました。
販売サイトの掲載も有難うございます。探す事無く購入できました。

ちなみに、今時期も三つ揃い着用ですか?
それともインナーのレビューの為でしょうか?
そちらの方も興味を感じました。

当方、今までのクールビスの装いが、ノータイ・ワイシャツのみで、
退屈さを感じて、今年からジレを着用を試みましたが、
昨今の暑さで早速、ジレがクローゼット送りになりました・・・。

私はYGカットオフの綿90%のタイプが一番好みなのですが、どこを見てもずっと品切れで、今年仕方なく買ったのがわき汗パッドありのタイプでした。これはこれで悪くないです。
耐久性については、5枚をローテーション+冬場はヒートテックに切り替えで、2年でダメになりますね。まあ、毎日着るものですし、快適さは欲しいので、コスト的には仕方ないかな、と思ってます。

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