下着

涼しく蒸れない「CONTROLα VネックTシャツ」、快適だけど改善点もあり

投稿日:令和2年(2020) 5月25日 

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5月も終盤、夏日になる日も出てきましたが皆さんいかがお過ごしでしょうか。

毎年この時期になると、下着(アンダーシャツ)はグンゼYGカットオフの強撚糸タイプ一辺倒になるのですが(詳細は過去の記事をご覧下さい。)、もっと良いものがあるかも……と、たまに別の製品にも手を出します。

今回は、そんな製品の一つ、洋服の青山が発売した、「CONTROLα VネックTシャツ」をレビューします。

寒いときには温かく、暑いときには涼しく、温度に加えて湿度も管理してくれる――そうですが、果たして……?

1.仕様

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  • 製品名:VネックTシャツ(CONTROLα)
  • メーカー:洋服の青山
  • 素材:ポリエステル50%、レーヨン50%
  • 商品番号:CT03HV
  • サイズ展開:S~3Lの5種類
  • 金額:1,300円(税抜)

本記事執筆時点では、残念ながら白色と黒色の2種類しかありません。また、形も少し浅めのVネックのみです。

今回は「洋服の青山」の公式ネットショップから購入しました。1品から送料無料になっていたため、白色のMサイズと比較のためにSサイズを買ってみました。

(なお、当サイトでは商品提供は受け付けておらず、自腹で買って、勝手にレビューしています。)

 

2.開封する

到着

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注文の当日に発送され、翌日には宅配便で到着しました。1品から送料無料なのによくやります。。。

 

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仕事を選ばないと評判の「キティちゃん」がマスコットを務めています。

 

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パッケージの外観。

 

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サイトの説明上は「春夏向け」となっていますが、「寒い時には暖かさをキープ」との記載が。

本当だとすると、暑さと寒さが交互に襲ってくるこの時期には良いかも知れませんね。

 

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紳士服量販店のアンダーシャツとしては少し高めの1,300円+税。

私が愛用しているグンゼYGのYV1912が1,500円(記事執筆時)ですから、若干安いですね。

中身

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襟首はしっかりしていて厚めです。

 

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一方で、生地はかなり薄いです。

 

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肌触りはかなりしっとり系。

夏用の清涼生地は、目の粗いものや、強撚糸(強く撚った<よった>糸)で織ったものなど、シャリ感のあるものが多いですが、珍しいですね。

トルソーに着せる

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Vネックは結構浅め。

繰り返しになりますが、生地はとても柔らかく、かつ薄いです。ただ、肌触りはかなり良い感じ。

不思議なのは、生地は柔らかいのあまり伸縮性がありません。

 

ということで、ここから本製品の良い点や悪い点など、特徴を見ていきます。

 

3.【×】シャツに透けやすい

ベージュの展開が無い

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第2ボタンのあたりをご覧下さい。白色と水色シャツを着せてみましたが、どちらもシャツが若干透けているのがわかります。(写真かつスマホ画面だと見えづらいかも知れませんが、肉眼で見るとよく分かります。)

これは、下着が肌の色と異なる色をしているためです。マナー的にどうこうと言うわけではありませんが、下着が透けるのは個人的には格好悪くて嫌いです……。

また、トルソーの「肌」よりも色の濃い人間が着ると、もう少しハッキリ下着の境界線が分かってしまいます。

これを防ぐためには、白色では無く肌色(ベージュ)にすればOK。

オシャレを追求する肌着ブランドがこぞってベージュの展開を増やしていますが、この製品もぜひそうなって欲しいと思います。(ブランドによっては、肌色だけで何色も展開しているものもあります。)

切りっぱなしがほしい

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この製品の衿はけっこう厚手です。軟らかい生地の仕様上仕方が無いのかも知れませんが、これがシャツを透けさせてしまう一因にもなります。

 

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一方こちらは切りっぱなしになったタイプです。

切りっぱなしとは、衿や袖が折りたたまれて処理されているのでは無く、裁ち切りになっているものを言います。グンゼの「カットオフ」の名で知っている方も多いでしょう(上の写真がそれです)。

強度が落ちる(脱いだときに破れたり、洗濯をするうちにほつれたり)というデメリットはありますが、見た目の観点からは切りっぱなしタイプがあればいいのにな、と思います。

欲を言えば、襟ぐりがもう少し深いとよいかも

ネクタイをする場合は問題無いのですが、クールビズ等でボタンを開けて着る場合に問題になるのが「開いたシャツから見える下着が格好悪い問題」です。

本製品はVネックであるため、通常の利用では問題無いのですが、個人的にはもう少し襟ぐりが深くても良いのでは無いかと思います。

 

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この様に、下着の衿部分はシャツの第2ボタン付近にあるため、第1ボタンを開いたところでシャツは見えません。

 

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ただ、ボロシャツだとボタンを一つ止めないとアンダーシャツがチラ見えします。

 

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グンゼYGのVネックだと完璧に見えません。

 

4.【×】伸縮性があまりない

生地が柔らかいのに伸びない

CONTROLα VネックTシャツの特徴として挙げられるのが、生地が柔らかいのに、あまり伸縮性が無いことです。

グンゼのYGカットオフやユニクロのエアリズムに慣れてしまうと、アンダーシャツはかなり伸びるものだと思ってしまいます。

しかしこの製品はあまり伸びず、サイズが合わないと不快感を発生させやすいと思います(昔の綿100%アンダーシャツほどではありませんが)。

救いはサイズ展開の多さ

とはいえ、S、M、L、LL、3Lとアンダーシャツにしては珍しく5つもサイズ展開があるため、多少伸縮性がなかったとしても、自分に合うサイズを買えば良いと言うわけですね。(なお、どちらか迷った場合はひとつ大きめを選ぶと良いと思います。)

また、伸縮性の高いイマドキのアンダーシャツが嫌いという方にとっては、かえってメリットかもしれません。

 

5.【○】確かに涼しい

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ここまでネガティブなポイントを指摘してきましたが、もちろん良い点もあります。

一つ目は、製品のコンセプトに恥じない涼しさです。

25度を超えた日、日当たりの良い部屋で温度計を見ると30度近くになっていたため、あえて冷房をつけないまま、CONTROLα VネックTシャツを着て仕事をしてみました。

当然じんわり汗をかいてくるのですが、一方で背中を中心にかなりヒンヤリします。ユニクロやグンゼの盛夏向け下着生地よりも、体感的には涼しく感じました

また、別の日にはこの製品を着た状態でエアロバイクを30分ほど漕いでみました。当然汗だくの状態になり、CONTROLα VネックTシャツも肌に張り付いて状態だったのですが、かなり速いスピードでサラサラになりました。

つまり、冷感も汗の発散もかなり優秀な部類だと感じました。

汗かきの方や、暑がりの方には良いかもしれませんね。

 

6.【○】肌触りはとても良い

もうひとつ感心したのが、肌触りが良いことです。

再生繊維であるレーヨンが半分入っていることもあり、肌に優しい(滑らかかつサラッとした)さわり心地です。

清涼感を謳うアンダーシャツにありがちなザラザラ感」が苦手な方にオススメです。

また、合成繊維の割合が他の機能性下着に比べ低いため、(私のような)合繊100%だと肌荒れする人にもオススメできます。

 

7.まとめ

今回は、洋服の青山が発売する「CONTROLα VネックTシャツ」をレビューしてみました。

確かに清涼感があり、かつ肌触りはとても満足出来ました。一方で、シャツに透けやすいなどファッション面ではもう一ひねり必要なのでは無いかと考えます。(逆に言うと、ベージュ色を増やし、Vネックをもう少し深くすれば、かなり良い製品になるのでは無いかと思います。)

なお、今回は寒い状況でもテストをしてみましたが、あまり温かみは感じませんでした。まぁ、スースーして涼しすぎない、くらいは言えるかも知れませんが、基本的には春夏用と捉えた方が良いでしょう。

こんな人にお勧め

清涼感のあるアンダーシャツが欲しいが、既存製品に次の不満を持っている方にオススメします。

  • 肌触りがザラザラするのが嫌(軟らかい生地が良い)
  • 生地に伸縮性がありすぎる(伸びない生地が良い)
  • 大きめのサイズ展開が少ない

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