今回はビッグヴィジョンで、クールマックス(体感温度を下げる素材)を利用した、流行のビズポロシャツをオーダー(ビスポーク)してみたレビューの第2弾です。
早速シャツが出来たようなので、受け取りに行ってきました。
なお、注文時の様子や、ビッグヴィジョンについての説明は、前回を御覧下さい。
■外観
外観は至って普通です。
土井縫工所のように、布に包まれているわけでもありません。
まぁ、アレは特殊事例なのですが^^;
■縫製
肝心の縫製です。
まずはフロント(前立て)のボタン部分。今回はプラスチックボタンを使いました。
穴かがりやボタンの縫製もしっかりしており、高得点です。
肩の部分。
かなり細く薄く、緻密に縫われています。
流石日本製と行ったところでしょうか。ここも高得点。
カフ(袖)の部分。ここも裁断と縫いがしっかりしています。
ただ、ボタンはアジャスタブルにしないでって言ったのに、ちゃんと出来ていません。
こういう所は本当にもったいない。
カフを裏返しにしてみます。
裏側もきちんと縫われており、日本製の良いところが出ています。
剣ボロ。
縫いのステッチも外側ぎりぎりの所を攻められていて、縫製の技術力は確かなようです。
流石にガゼットはついていません。
ただ、(ビスポークシャツではありませんが)土井縫工所(do-1)のビズポロにはついていました。
タックアプトして着るときは、あった方が様になるかも知れません。
これは、シャツの内側。脇の部分です。
流石に、この価格帯で巻伏せ縫いは無理だったのでしょうか、縫いがむき出しになっています。
私はアンダーシャツを着ますので、あまり気にしませんが、参考までに。
これも参考までにですが、土井縫工所の鹿の子シャツは巻伏せ縫いになっていました。
まぁ、こちらは既製シャツでかつ専業メーカー製ですから、
土井縫工所とビッグヴィジョンとを比べるのが間違っているかも知れません。
■生地
クールマックスを使用していますので、当然綿100%とはいきません。
ただ、綿100%の生地も扱っているようなので、天然素材が良い! と言う方は、そちらをどうぞ。
生地の素材感ですが、綿100のビズポロシャツに比べて多少テロッとしている(光沢がある)程度。
ほとんど違和感はありません。ただ、芯地を少なくしていると思われ、カフ部分はふにゃふにゃでした。ここは作るときに注文を出せれば良いのですが。
あとは洗濯をしていくなかで、どの様に劣化していくのかに注目ですね。
(機能素材としての劣化はどんなもんでしょうか?)
■まとめ(その1を含む)
- ビッグヴィジョンの経営者が変わって、面白い試みが沢山出てきている
- その中で、機能性素材(清涼素材)を使ったビスポークビズポロシャツが登場
- 縫製の質は、7千円台の価格から考えれば、かなりの高コストパフォーマンス
- 一方店舗の接客の質改善は、経営者は認識しているものの、まだ途上
- 総合的に見て「買い」であるものの、今後のビッグヴィジョンに期待したい
ビッグヴィジョンは毎月なにかしらのイベントをやるようになったようです。
もし、まだ新生ビッグヴィジョンでビスポークしたことがないのであれば、ウェブサイトをチェックした上で、お店を覘いてみたら良いと思います。
ただ、イージーオーダーの鉄則として、初回で高い生地やオプションは選ばない方が良いです。
というのも、イージーオーダーは基本的に仮縫いが無いので、いくら優秀なフィッターが居たとしても、初回から完璧なモノが出来上がることは非常に稀だからです。
※ イージーオーダーについては、以前の記事で触れていますので、御覧下さい。
//fashion.adeliepenguin.info/390.html
前回も書きましたが、まだまだビッグヴィジョンで満足がゆく服を作るにはコツが要ると思います。型紙(パターン)や縫製などは良い線なので非常にもったいない。そこら辺のコツも、今後紹介できればと思います。(本当は店舗の質が向上し、コツが要らなくなるようにして戴きたいです。)
また、ビッグビジョンだけでなく、(数々の失敗の中から生み出された)賢いイージーオーダーの方法なんかも書いてみようと思います。
ではまた。