下着

「エアリズム・シームレス」と「SEEK」を比較してみました

投稿日:平成28年(2016) 5月8日  更新日:平成31年(2019) 3月1日 

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エアリズム(AIRism)は2年前にも当サイトで一度レビューしていますが、蒸し暑い季節のタイドアップ時に非常に重宝する下着です。

そんなエアリズムに今年、下着がシャツから透けにくいカットオフ(切りっぱなし)仕様の「エアリズムシームレス」が登場しました。

カットオフの下着と言えばグンゼのSEEKが定番ですが、半値のエアリズムによってその牙城が崩れるのか、比較レビューをしてみようと思います。

 

 

1.製品概要

① エアリズムシームレス

  • 製品名:エアリズムシームレスVネックT(半袖)
  • 製品番号:170947
  • メーカー:ユニクロ
  • 材質:ナイロン84%、ポリウレタン16%
  • 生産国:チャイナ
  • 購入価格:\1,500(税抜)
  • サイト:ユニクロ公式サイト

② SEEK

  • 製品名:SEEK VネックTシャツ(スタンダードライン)
  • 製品番号:31EE3314
  • メーカー:グンゼ
  • 材質:綿35%、キュプラ25%、ポリエステル25%、ポリウレタン15%
  • 生産国:日本
  • 購入価格:\2,800(税抜)
  • サイト:グンゼ公式ストア(31EE3114)

 

2.外観レビュー

① エアリズムシームレス

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こちらがパッケージです。従来のエアリズムよりも高い\1,500(税抜)で販売されていますが、セール時には千円を切ることもあります。

 

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裏側の説明文はこれまでとほぼ同じです。

 

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取り出してみて先ず特徴的なのが、当然ですがカットオフの襟首。

 

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多少ぎざぎざが見えますが、綺麗に裁ち落とされています。

 

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参考までに、こちらは従来型のエアリズムと、その襟首です。縁の処理が異なるのがよく分かります。

 

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袖部分もカットオフ仕様です。若干短めで、半袖のシャツやポロシャツを着たときに、袖からシャツが覗かないような配慮と思われます。

 

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材質は従来と同じ合成繊維100%(ナイロンとポリウレタン)。製造はチャイナです。

 

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ボディに着せてみました。弾力のある生地のため、着やすいと思います。

 

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シャツを着せて、胸をはだけてみました。ご覧の通り、透けて見えることは殆どありません。

 

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Vネックが深いので、第2ボタンまで開いても十分下着が隠れます。リゾートシャツなどのカジュアルウェアにも適していると思います。

② SEEK

実は一度もSEEKをご紹介したことが無かったので、この機会にこちらもフォトレビューをしておきます。

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こちらがおなじみグンゼ「SEEK」のパッケージです。

 

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スタンダードラインのSEEKには、UネックとVネックがあるのですが、今回はエアリズムシームレスにあわせてVネックを買いました。

 

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きれいな裁断です。

 

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材質は植物系(綿とキュプラ)が6割、残りが合繊です。また、グンゼらしく日本製です。

 

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おなじくボディに着せてみます。

 

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色はスキンベージュを選んだのですが、ボディの色が薄めだったので、エアリズムよりも若干目立っています。(SEEKの肌色には少し濃いめのスキンベージュと、薄めのライトベージュがあります。)

肌の色が薄い方は、ライトベージュの方が良いかも知れません。

 

3.製品比較

似た様な2製品。一見SEEKが理由も無く高く感じますが、よくよく見てみるとそれなりの理由がありそうです。

続いて、それぞれの差異に注目してみたいと思います。

① 素材

  • エアリズムシームレス:ナイロン84%、ポリウレタン16%
  • SEEK:綿35%、キュプラ25%、ポリエステル25%、ポリウレタン15%

エアリズムが合成繊維100%なのに対し、SEEKは天然繊維(綿)と綿由来の再生繊維(キュプラ)が6割の混紡です。

後日レビューしようと思いますが、SEEKのプレミアムライン(今回レビューしたのはスタンダードライン)には、綿90%の下着もあります。綿にこだわるグンゼらしいですね。

エアリズムの化繊らしいサラサラ/ガサカサとしたさわり心地が好きな方も居れば、それが人工的で嫌だと感じる方も居ると思います。(個人的にはSEEKの自然な手触りの方が好みです。)

 

② 縫製

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袖の縫い目を比較してみます。左がエアリズムシームレス、右がSEEKです。

SEEKの縫い目はフラットなのに対し、エアリズムシームレスは盛り上がっているように見えます。

 

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こちらは裾の部分を裏返しにした状態です。

SEEK(右)については、脇と裾の縫い目がありません。縫い目の大きさ以前に、縫い目をなるべくつくらない設計です。

エアリズムも縫いを上手く処理しているため、かなり微妙な差ではあるものの、体にフィットするシャツを着たときや、インナー一枚で寝たとき等は、SEEKの方が快適に感じます。(この辺は個人差が大きい部分だと思います。)

 

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こちらはタグです。左がエアリズムで、右がSEEK。

タグは、汗をかいたときや、下着のパンツのゴムに挟まったときなど、蒸れてかゆくなることがありますが、SEEKにはそれがありません。SEEKのタグ無しは地味に嬉しい設計です。

③ ラインナップ

エアリズムはベージュ、白、黒、紺の4種類。SEEKはライトベージュ、スキンベージュ、白、黑の同じく4種類です。

下着の透けは、肌の色と下着の色の違いによって発生します。少しでも透けを減らしたいのであれば、肌色を2種類用意しているSEEKで、自分の肌に近い色を選ぶと良いと思います。

サイズ

エアリズムはS~4XLまでの7種もあります。しかし、SEEKは今回採り上げたVネックがM~LLの3種類で、UネックでもS~LLの4種類です。また、SEEKの場合、LLは\3,300と、若干高めの価格設定です。

ただし、SEEKの最大サイズ(LL)が胸囲104-112/腹囲94-104、エアリズムの最大サイズ(4XL)が胸囲128-136/腹囲116-124ですから、よほど大きな方で無ければ、SEEKでも事足りるように思います。

種類展開

エアリズムのカットオフタイプは本記事執筆時点では、Vネックの本製品1つのみです。今後の展開に期待したいところです。

対してSEEKはさすがに歴史が古く、Uネック、袖無し、素材や機能性の違う上級ライン、はては股引や靴下に至るまで、複数のラインナップがあります。

ただし、公式通販でも欠品が多く、また公式に体系立てて紹介しているページや比較情報が見つからず、非常に分かりづらいのはなんとかして欲しいところです。(SEEKのブランドページで一覧がありますが、それぞれの特徴やメリットを把握しづらいのです。)

 

4.使用感比較

それぞれを1週間ずつ、計2週間、実際に使ってみました。気づいた比較ポイントを3点ご紹介します。

① 透け

幸いなことに、両者とも全く透けることはありませんでした。

② 肌触り

エアリズムシームレスは汗を多量にかいたとき、ベタつくことが殆どありません。サラサラさを重視していると感じました。

しかし、平常時には逆にザラザラとして不快に思うこともあるかも知れません。(従来のエアリズムにあるスベスベ感はありません。)

一方SEEKは縫製や素材に力を入れ、肌触りに重点をおいているように思います。室内などの平常時、着ていてとても気持ちがよいです。

しかし、汗を多量にかいたとき、(吸水性はがあり、シャツに汗を通しにくいものの)張り付くような少し重たくなる感じがしました。

③ 洗濯後の乾き

陰干しをしたところ、合成繊維の割合が100%のエアリズムはすぐに乾きました。

もちろん、SEEKも他の綿100%の下着に比べれば優秀なのですが、一人暮らしの方はエアリズムの方が扱いやすいと感じるかも知れません。

 

5.結局どちらが買い?

こだわる人向けに素材や縫製に注力し極限まで肌触りを良くしたSEEK。汗をかいた時の快適さと買いやすさを求めたエアリズムシームレス。

両者の違いを端的に表すと上記の通りです。

あとは、SEEKの3千円に対し、エアリズムシームレスの半額(かつセール時は1/3位)という価格差をどの程度勘案するかではないでしょうか。

耐久性を見ないと最終的な判断は下せないと思いますが、暫くは、通常時はSEEK、汗をかく機会の多い日はエアリズムという使い分けをしてみようかと思います。

 

次回予告

SEEKのラインナップが沢山あることは先述の通りですが、今回レビューしたスタンダードラインを購入したついでに、プレミアムライン(\3,500)とさらに何を血迷ったかホールガーメント(\7,000)まで買ってしまいましたので、次回レビューしてみたいと思います。

また、グンゼのYGから、SEEKによく似た(廉価版という位置づけ?)カットオフタイプの製品が約半額で出ていましたので、こちらもレビューしてみたいと思います。

といことで、2週連続下着ネタで大変恐縮ですが、次回はSEEKの高級ラインと、廉価ラインをそれぞれ比較検討してみたいと思います。

H28.5.15追記:思ったよりYGが良かった&そちらの方が需要がありそうなので、YGのみの記事にしました。プレミアムラインは後日レビューします。

→ 次回:「SEEKの半額! グンゼYGのカットオフ下着を試してみました

 

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