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サフィール「リアルシューホーン(携帯用F10)」レビュー

投稿日:令和元年(2019) 11月4日 

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革靴を脱ぎ履きする際、所作の見た目、速さ、そして靴を長持ちさせるために必須のシューホーン(靴べら)。

先日、靴用品ブランドのサフィールから出ている、水牛の角を使った靴べら「リアルシューホーン」を購入しました。

これまで愛用してきたプラ製の靴べらと比較しつつ、レビューしてみます。

1.靴べらの必要性

※レビューの前に、そもそもなんで靴べらが必要なの? ということを整理しておきます。 ご存じの方は読み飛ばして下さい。

ビジネスシューズを含む、革靴を履く上で、靴べらを使うメリットは大きく分けて3つあります。

靴べらを使う理由1:靴の寿命を延ばす

靴べらを使う事で、靴の寿命を延ばすことが出来ます。

靴べらを使わずに靴を履くと、靴のかかとが確実に傷みます。無理矢理履こうとすると、いくら高級な靴だろうが見るも無惨にヒールカップへシワが入り、果てはベコベコになってしまいます。

正直、個人的には靴べらを使わずに革靴を履くことは考えられません……。

靴べらを使う理由2:素早く靴を履ける

靴べらを使う事で、靴を素早く履くことが出来ます。

サラリーマンにとって、顧客の接待や、個人宅の訪問時など、素早く靴を履いて外に出ることが必要なシーンは多いものです。

そんなとき、靴べらの有無は、もたつきがちな靴の着用に雲泥の差をもたらします。

靴べらを使う理由3:靴を美しく履ける

靴べらを使う事で、靴を美しく履くことが出来ます。

子供ならまだしも、大人になってもつま先をトントンしながら靴を履くのは、あまり賢く見えるものではありません。

靴の脱ぎ履きが多い日本にあっては、靴を履いている状態だけでなく、靴を脱ぎ履きするシーンも格好良く見せたいものです。

なお、以前の記事で携帯用の靴べらのメリットや選び方、靴べらが無い場合の対処法などを取り上げていますので、興味のある方はご覧下さい。

2.購入の経緯

なぜリアルシューホーンを購入するに至ったのか、簡単に経緯をご紹介します。

活躍してきた安いミニ靴べら

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これまで、プラスチック製の小型靴べら「イタリーヘラ」(上記写真)を、オレンジヒールから大量に購入し、ローテーション中のスーツのズボンに入れっぱなしにする、という運用をしてきました(多分10個以上買いました。)。

税込220円と大変安く、軽くてかさばらないためかなり重宝しています。

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もちろん質感はプラスチック製のため、とてもよい!……とはいきませんが、べっ甲調のマーブル模様のため、なんとか許容範囲内でした。

もう少し欲張りたい

一方で「もう少し所有欲を満たす高級感のあるものはないか」、また下足場で他人に靴べらを貸すことが何度かあったのですが「もう少し質感の良い物はないか」と常々課題に感じていました。

そんな中、せめて重要な接待や個人宅訪問がわかっている日用に、何か一本良い物を持っておこうと考えていたところ、買ってみたのがサフィールリアルシューホーンでした。

 

3.外観レビュー

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到着したのがこちら。Amazonでレビューが1件もない状態(注文時)でしたので、人柱覚悟で購入。税込で3,850円でした。

他にもサイズはありますが、今回は携帯用の「F10」を購入しました。

 

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シューケアブランド「サフィール」の中でも高級グレードの「サフィールノワール」にラインナップされているだけあって、かなり綺麗に梱包されています。

男性向けに、手軽な贈答品としても使えそうです。

 

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中身はこちら。

綺麗な飴色と、濃い茶色のグラデーションです。(水牛の角から作られているため、おそらく模様や色にかなり個体差があると思います。)

紐はしっかりとした革製でした。

 

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サフィールノワールのロゴが光ります。

 

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かかとにフィットするよう、湾曲しているのがわかります。

 

4.使い心地レビュー

靴べらの機能としては及第点

靴をスマートに履く、素早く履くといった、靴べらに求められる機能はしっかりと果たしたくれる製品です。

とはいえ、正直、柄がついた長めの靴べらに比べたら、身をかがめる必要があるため快適性は劣ります。しかし、必要十分の機能は果たしてくれます。

長さが必要な方は、今回の購入した携帯用モデル「F10」ではなく、T20(20cm)T40(40cm)を検討してみて下さい。

所有欲を満たせる

一方で、手触り、デザイン、軽さなどは、かなりの実力があると感じました。

表面はプラスチック同様ツルツルしてはいるものの、水牛の角独特のヒンヤリとした質感、飴色と焦げ茶のグラデーション、革ヒモの無骨な手触りなど、この価格にしては高級感のある出来だと感じました。

かばんの中はもちろん、デスクの上や玄関など、見えるところに置いてあったとしても、問題無いどころかインテリアとして機能してくれる雰囲気があります。

 

5.イタリーヘラとの比較

では、私が気に入って大量所有しているイタリーヘラとの比較をしてみます。

外観の比較

見た目はリアルシューホーンが上

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左から、リアルシューホーン、イタリーヘラ(中)、イタリーヘラ(小)です。

正直、質感は比べものにならないほどリアルシューホーンが上です。(まぁ、価格も比べものにならないほど違うんですけどね^^;)

大きさの比較

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イタリーヘラ(小)との比較。一回り大きい感じです。

 

やはり、人に見られたり、貸したりするシーンでは、リアルシューホーンの方が断然良いと感じました。

使い心地の比較

一方で使い心地にはどんな違いが出てくるのでしょか。

靴の履きやすさはイタリーヘラに軍配

残念ながら、靴の履きやすさはイタリーヘラの方が上でした。理由は簡単で、製品の厚みにあります。

 

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写真はリアルシューホーンの厚み(靴に入れる側の先端部)をノギスで計測したものです。

実測値で3.5mmありました。

 

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一方、こちらはイタリーヘラの厚みを計測したもので、実測値2.5mmでした。

リアルシューホーンとの違いは僅か1mmですが、割合に直すと約29%。この薄さの違いが、使い心地にかなりの差をもたらします。

ポケットの中でもイタリーヘラに軍配

金属製の靴べらに比べると、リアルシューホーンは格段に軽い作りですが、イタリーヘラと比べるとやはり分が悪いです。(実測値でイタリーヘラの小が8g弱、リアルシューホーンが23g程度でした)

固めの布地で作ったズボンであれば問題無いのですが、軟らかい生地を使ったズボンのポケットに入れると、イタリーヘラに比べると形が分かりやすいです。

革紐を取り外して使うと目立たなくなりますが、デザイン的には革紐が合った方が格好良いという^^;

ただし、手触りは段違い

使い勝手は安いプラスチック製のイタリーヘラに負けたように見えますが、やはり手触りはリアルシューホーンが間違いなく上です。

イタリーヘラは上述の通り大変優れた製品ですが、プラスチック製品特有の手触りやバリ(縁に残った樹脂の出っ張り)が、どうしても「実用優先の道具」感を出してしまいます。

使って、持って満足なのはリアルシューホーンの方だ、と感じました。

 

6.まとめ

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サフィールのリアルシューホーンは、多少値段が張るものの、まずまずの使い心地と、優秀な見た目、そして所有欲を満たす靴べらでした。

欲を言うと、もう少し薄くなれば使い心地が向上するのに……と思うのですが、やはり天然素材を使う以上、強度との兼ね合いで難しいのかも知れませんね。

オススメの使い方

オススメというか、私はこう使っていく、という程度のものですが――

従来通り、格安のプラ製靴べら「イタリーヘラ」は主力のまま据え置きます。即ち、その季節に履くズボンに常に入れておくようにします。(1つ220円なので、全部に入れても大丈夫でしょう……。)

一方、リアルシューホーンの方は、靴を脱ぐ場所での会食や個人宅訪問時など、確実に靴べらを使う可能性がある際に、都度持ち出そうと思います。

かばんの中に入れておくのもアリかも知れませんね。

 

そのほか、皆さんがオススメの靴べらがありましたら、是非コメント欄からご紹介下さい!

 

※お詫び:来週は業務都合で(たぶん)更新は無い予定です(コメントは見ています!)。

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