まとめ

雨天のスーツスタイルで役立つTIPS

投稿日:平成30年(2018) 8月12日  (更新:平成30年8月15日)

雨に濡れた靴

大雨の日、塗れる靴やズボン等々……。スーツやジャケパンでの通勤は憂鬱ですよね。みなさんはどんな対策をしていますか?

先月から全国各地で台風の襲来、ゲリラ豪雨の発生などが相次いだためか、雨対策を取り上げてほしいとのメッセージを複数いただきました。

そこで今回は、大雨の日にスーツスタイルで役立つTIPSを考えたいと思います。

※ 本当は体系的な記事にしたかったのですが、技量及ばずTIPS集としました。みなさんのおすすめするTIPSがありましたら、是非本ページ下部のコメントからお寄せください(今後別記事で追加していきたいと思います)。



[靴]色移りを防げ! 染料系の靴クリームに注意

裾が汚れたズボン

ズボンの裾。茶色の靴墨が染みこんでいるのが分かる。

大雨の中帰宅すると、ズボンの裾に茶色いシミが。

これは靴の手入れで使った靴クリーム(靴墨)が雨で溶け、ズボンに移ってしまったものです。

実は、履いていた靴は染料系の靴クリームを使って手入れをした物でした。当然出かける前に防水スプレーをかけたものの、雨と水分を含んだ裾によって染料が溶けだし、これを吸ってしまったのです。

靴クリームには顔料系と染料系がある

靴クリームには、大きく分けて染料系と顔料系の2種類があります。

有名どころでいうと、モゥブレイシュークリームジャーやイングリッシュギルドビーズリッチクリーム等は染料系、サフィールビーズワックスクリームやコロンブスブートブラックは顔料系と言われています。

ちなみに、サフィールクレム1925は明らかに顔料系の特徴があるのですが、調べてもメーカー含め染料系と表記しているところがほとんど……。真相をご存じの方、是非コメントください^^;

染料系は使いやすいが水に溶ける

今回使っていたのは、イングリッシュギルドのビーズリッチクリームでした。

ビーズリッチクリームはクリームを塗ったときの伸びが良く、革の質感を維持したまま綺麗に発色し、さらにポリッシュせずとも艶を簡単に出せるため、最近多用するようになっていました。

一方、このクリームの欠点は染料系で水に弱いところです。実際、油性の靴墨でポリッシュしようと水を少し垂らすと、下に塗ったビーズリッチクリームがポリッシュ用の布に溶けだしてくることがあります。

ビーズリッチクリームによる美しさや使い勝手の良さは染料によるところが大きく、まさにトレードオフなわけですね。

雨に濡れる恐れがある場合は、顔料系クリームを使った上で、水を使って軽くポリッシュ(靴クリームを厚塗りせず、鏡面磨きと同じ要領で水を使って磨く)し、表面を薄くロウ分でコーティングしておくとよいでしょう。

[靴]水の侵入を防げ! ゴアテックスの革靴は本当に凄かった

GORE-TEXサラウンドのロゴタグ

先月本サイトでもレビュー(記事参照)した、ゴアテックスの革靴。その後、2度の台風の中(諸事情によりやむなく)出勤したのですが、全く靴の中が塗れることはありませんでした。

以前は、ゴム製のソール(ダイナイトソールなど)や、防水スプレーなどを活用して雨用靴としてきました。

通常の雨程度なら問題ないのですが、強い雨や、歩道上に水たまりが多数できる状態の中を、長時間歩くケースでは、やはり水が靴の中にかなり入ってきてします(特に、長時間さらされるとだめですね……)。

その点、ゴアテックスの革靴は全く大丈夫でした。ソール交換で防水性が失われるという欠点があるものの、今後雨用靴はゴアテックスの指名買いになりそうです。



[靴]雨によるダメージを防げ! 雨に濡れたら必ず手入れをする

雨に濡れた靴

前項で紹介したゴアテックスの革靴。しかしいくら防水といっても、使われている天然の革まで、完全に防水という訳ではありません。

写真は防水スプレーをよくかけたリーガル製のゴアテックスの靴が、雨に塗れた後の状態です。

フッ素系の防水スプレーを十分かけた後、豪雨の中を30分程度傘有りで歩行しました。最初はよく弾いていたものの、10分くらい経ったところで甲の屈曲部分に水分が浸透、色が変わってしまいました。

もちろん靴の中はサラサラ。いっさい水の浸透は無かったのですが、ゴアテックスの防水膜はあくまで表革の下にあり、革は関係なしです。

そして、いったん水が浸透した皮革は、乾燥の過程で油分と水分を奪っていきます。そのため、雨に濡れた場合は、できるだけ乾燥しきる前に、靴クリームで手入れをしたほうが良いでしょう。

革は多量に水を吸ってから乾燥すると、柔軟性を失い、かなり固くなります。従って、完全に乾ききった状態で再度靴を履くと、皮革にヒビやとれないシワが入るなど、革を痛める原因になりますので、手入れが重要です。

[スーツ・ジャケパン]クリースを守れ! レインパンツは意外と快適

ズボン裾のクリース

スーツやジャケパンスタイルのトラウザーズ(ズボン)のクリース(プレスによる折り目)は、ズボンの清潔さや手入れの行き届き度合いを表す、重要なポイントです。

スーツスタイルにおいて、いくら良い生地、サイズ、仕立てであっても、クリースが取れたズボンはとてもみすぼらしく見えます。

そのクリースは、一般的に履いているとだんだんと取れて行くものではありますが、一発で消えてしまうのが雨による水濡れです。

ウールの復元性はとても強い

突然ですが、朝起きたときの寝癖、みなさんはどのようにしてとりますか?

もっともポピュラーなのは、いったん水で髪の毛を濡らす方法だと思います。水に濡れることで、髪の毛を構成するタンパク質の結合がとかれ、その後ドライヤーで乾かすことで再び髪の毛の形がセットされるわけです。

これと似たようなことがスーツの主な原料であるウールについても起きます。先ほどの寝癖をクリースに置き換えると――雨の水分がウールの”寝癖”であるクリースを取り、そして乾燥の過程でそれが固定化されてしまうのです。

また、水濡れ以外にも、雨の日のズボンは泥はねなどの汚れがつきやすい、という問題もあります……。

折りたたみ傘と同じ感覚で、レインパンツを使う

ズボンをぬらさず、そして泥はね等の汚れから守る方法としては、どのような方法があるでしょうか。よく用いられるのは、クリーニングの際の撥水加工や、家庭では防水スプレーを用いた防水加工です。

しかし、いずれも小雨や食べこぼしには有効ですが、この時期の豪雨には太刀打ちできません。

事実、雨の日に街中を見渡すと、ずぶぬれのズボンの裾を、ふくらはぎに張り付かせたサラリーマンであふれています(そして、私も同じ状況になったことが何度も……^^;)。

これを防ぐおすすめの方法が、レインパンツです。

私が使っているのはモンベルのレインダンサーパンツで、ズボンの上から履くタイプです。裾にジッパーがあり、靴を履いたまま脱ぎ着ができ、収納時には小さくまとまる上に200グラム台と非常に軽いです。ゴアテックスなので、蒸れることはありません。

豪雨が予想される日の、とりわけ客先訪問など見た目をしっかり保っておきたい日には、バッグに忍ばせておくと精神的にだいぶ楽です^^;

帰宅時にゲリラ豪雨が発生することが多くなったため、これまでの置き傘と置きオーバーシューズに加えて、置きレインパンツをしようかと検討中です……。



[スーツ・ジャケパン]生乾き臭を防げ! スーツを手早く綺麗に乾燥させる

スーツやジャケットが突然の雨でずぶぬれになった場合、放っておくと雑菌の繁殖や獣毛臭による、いやな臭いが出てきてしまいます。

これを防ぐためには適切に乾燥させる必要があるのですが、そのポイントをご紹介します。

まずはタオルではたく

まずは、タオルやハンカチなどで、水滴をはたき落とすか、または押さえるようにして水分を取り、これ以上生地に水が浸透しないようにします。

このとき、ゴシゴシと擦るのは厳禁です。水を吸ったウールは擦れに弱く、生地が傷んでしまうからです。

しっかりとしたハンガーにかける

厚手のハンガー

(これは乾燥させるときに限った話ではありませんが、)ジャケットの肩と首回りがしっかりと乗る、厚手のハンガーに掛けて乾燥させます。こうすることで、スーツの型くずれを防ぐことができます。

なお、ホテル等の外出先等適当なハンガーがない場合には、タオルを巻き付けて代用すると良いでしょう。

エアコンを適切に使う

熱中症予防の話ではありません^^;

雨の時期は、部屋の湿度も高いため、このまま乾燥させようとしてもスーツは思うように乾きません。そして、雑菌の繁殖を防ぐためには、気温を下げた上で早く水分を奪う必要があります。

従って、エアコンをうまく使って、部屋の気温と湿度を下げ、素早く濡れたスーツを乾燥させましょう。

なお、ウールは綿などに比べると、適切な環境に置くことで早く乾く素材です。低めの湿度と通気性を確保すれば、簡単に乾いてくれます。

2~3日陰干ししてからクローゼットにしまう

一晩干して、表面が乾燥しているように見えても、スーツの中はまだ湿気ていることがあります。

スーツは表地、芯地、裏地の3層構造になっていますが、胸や肩部分はとりわけ厚く、乾くまでに時間がかかります。

また、他の服に湿気が移らないようにするためにも、雨でかなり濡れた場合は2~3日は陰干ししてからクローゼットに仕舞うようにします。

[時計]故障を防げ! 生活防水でも雨中の着用には注意

機械式時計の機械部分

防水機能がないドレスウォッチはもちろん、生活防水と書いてある場合にも、雨中での着用は注意すべきだそう。

メーカーの説明書やウェブサイトを見ると、生活防水(2~3気圧防水)は「日常生活での汗や、洗顔のときの水滴、雨などに耐えられ(日本時計協会)」と記載があったので安心していましたが、知人の時計技師曰く、強い雨や豪雨は想定しておらず、着用しない方が良いだろう、とのこと。

また、当然ですが雨の中での時計の操作は、防水時計であっても厳禁です。

オーバーホールから時間が経った時計も注意

時計の防水性は風防や裏蓋、竜頭部分のパッキンによって保たれていますが、これは経年で劣化するそう。

従って、防水表示がある時計であっても、オーバーホールから年数が経ったものについては、雨中での着用を控えた方が良さそうです。


今後、折を見て別記事として追記していきたいと思いますので、みなさんがスーツスタイルにおける(または通勤スタイルにおける)雨対策として気をつけていることがありましたら、是非コメントをお寄せください。

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