靴下

秋冬を快適にすごす、ウール製靴下の魅力

投稿日:平成27年(2015) 10月10日  (更新:平成28年3月9日)

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皆さんはウールの靴下を使っていますか?

先日、職場で同僚と靴下の話題になったとき、私がウールの靴下を履いている事を話したら驚かれてしまいました。曰く、ウールの靴下はスキーや登山用、または子供や老人用で、革靴には綿(おじさまは絹)が使われていると思っていたそう。

確かに、綿や絹も良いのですが、これからの季節、ウールの靴下がとても快適なのです。まだ未経験の方はぜひ試してみて下さい。今日は、そんなウールの靴下について考えてみます。

※ 以下、特に断りが無い場合は、膝下までの長さがあるロングホーズを、単に靴下と表記します。なぜ膝下まで必要なのかや、ロングホーズについての解説は参考記事「スーツスタイルで気をつけたい「靴下7つのNG」」をご覧下さい

1.薄手なのに暖かい

まぁ、当然といったら当然なのですが、ウールは一般的な綿の靴下に比べて履いていてとても暖かいです。

ただしここで重要なのは、薄手でも暖かい事。

ウールの靴下というと、登山靴用の厚手の物を想像しがちですが、紳士用のものは、綿と同じくらいの薄さで出来ています。従って、見た目には野暮ったくないのに暖かいのです。

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写真はハリソンのウール製靴下ですが、綿製の薄手のロングホーズと薄さは殆ど同じです。

 

2.吸汗・吸湿性が高い

冬でも、電車やオフィス内は暖かい――むしろ暑いことがありますが、そんなときもウールは吸汗・吸湿性が高いため、靴の中が不快になりづらいのです。

また、それと同時に汗の発散も早いため、(私は、春秋には綿や麻の靴下を使っていますが)通年でウールの靴下という方も居る位です。

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ウールの公定水分率(本来は、商取引時の水分量を指しますが、数値が高いと素材が吸収出来る水分量が多くなります)は綿、さらに麻よりも高く群を抜いています。

 

3.肌触りが良い

ウールというと、チクチクするというマイナスイメージがあるのでは無いでしょうか。私もかつてはそのような先入観がありましたが、質の高い靴下を履くようになってから、イメージが変わりました。

登山用や小児用のウール製靴下は、製品を丈夫にするため、一般的に太い糸を使っています。従って、肌触りが余り良くありません。しかし、番手が細く良い素材を使った靴下であれば、チクチクは殆ど感じません。

例えは、細番手の高級ウールを使ったスーツの生地は、チクチクと言うよりはヌメヌメっとした、肌に吸い付くような手触りですよね? 逆に、ホームスパンやツイードのザックリとした太番手生地は、ゴワゴワとした手触りです(これはこれでとても良い物ですが)。

また、綿の5倍以上伸びるため、足の形によくフィットするのもウールの特徴です。

この様に、良い素材を使ったウールの靴下はむしろ綿素材よりも肌触りが良いのです。

 

4.見た目が美しい

紳士服の各パーツに於ける素材感は、なるべく揃えると綺麗に見えます。例えば、夏用のポーラ(フレスコ)のザックリとしたスーツには、麻のシャツとフレスコ織りのタイを、といったような具合です。

綿の靴下の見た目は、どちらかというとザックリ系です。つまり、夏用の素材と似ていますよね。もちろん、細番手の綿の靴下であればザックリ感はありませんが、今度は透けてしまうので今度は季節感が無くなってしまいます。

ウールの靴下、とくに細番手の質が良い物は、薄くても透けず、かつ織り方にもよりますが滑らかな光沢感があります。

靴下は「見せる」ものではありませんが、「見えてしまう」ものです。秋冬には、ウール靴下の素材感の方が、私は好きです。

 

5.デメリットは……?

良いことばかり挙げてきたウールの靴下ですが、デメリットも検討しなくてはいけません。

① 耐久性

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これは、さきほど「2.吸汗・吸湿性が高い」で、吸湿性(公定水分率)の説明に用いた表と同じ物です。今度は、「引張強さ」を見て下さい。乾燥時・湿潤時ともに、ウールは綿の1/3程度の強度しかありません。

この強度とも関連があるるが、毛玉です。ウールの特性に、こする事で毛玉になりやすいというものが有ります。日本の場合、靴を脱いで家に入りますが、ウールの靴下のまま畳の上を歩くと、足裏部分にすぐ毛玉が出来てしまいます。

肌触りが良く、見た目が美しい細番手の生地を使った靴下は、残念なことに強度が弱いのです。

私の場合、靴を脱ぐ可能性がある場合、特に、宴会や法事など、畳の上を歩く機会が多いときは、秋冬でもウールでは無く厚手綿の靴下にすることがあります。

②洗濯に気を遣う

ウール素材は洗濯が面倒です。気にせず普通に洗濯機で洗うと、縮んだり擦れて毛玉が出てしまうことがあるからです。特に、乾燥機の使用は縮みの最大要因で絶対NGです。

もちろん、ウール用のおしゃれ着洗剤や、洗濯ネットの利用で、洗濯機を利用できないことも無いですが、出来れば「中性洗剤で手洗い、日陰干し」がオススメです。

靴下といえども、感覚はウールのカーディガンと一緒、と言うわけです。

③価格

ブランドにも寄りますが、たいていは綿や化繊よりも、ウール100%の方が高めです。素材が高いという理由もありますが、縫製が難しいから、とのこと。

ただ、大切に扱えばかなり長持ちしますし、価格以上のメリットはあると感じています。靴やスーツと同じく「良い物を大切にケアして長く使う」という心がけが大事なのだと思います。

必ずしもウール100%でなくても……

もちろん、ウール100%には敵わないかも知れませんが、少し化繊が混紡された素材であれば、これらのデメリットを打ち消すことが可能です。

私もウール100%とウール/ナイロンの両方を使っていますが、後者の方がはるかに高強度なうえ、洗濯も楽で、価格も抑えられています。仕事が忙しくて時間の無い、あまりランニングコストをかけたくない、靴を脱ぐ機会が多い方は、混紡素材をオススメします。

 

6.オススメの製品

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最後に、オススメのウール靴下をご紹介します。

ここ最近は円安の影響もあって、以前綿の靴下で紹介した日本製のハリソン(前回記事参照)を買うことが多いです。パンセレラも数年前にまとめ買いしたストックが残っており併用していますが、正規輸入でハリソンの3倍、並行でも2倍程度のため、今買う場合はハリソンがオススメです。

(パンセレラの手縫いのつま先や踵は工芸品のようでとても美しく履き心地が良いのですが、それに匹敵する製品を機械縫製でハリソンは実現していると感じています)

リンク(HALISON直営ストア)

実際に私が使っているハリソンのウール靴下を3点ご紹介します。

ウール100% リブホーズクラシックリンキング: ウール100%にも係わらず、ある程度耐久性があって、一番のオススメです。(1,620円)

HALISON ウール100% リブホーズ クラシックリンキング(Mサイズ 25-26cm)(Sサイズ 23-24cm)(Lサイズ 27-28cm)

ウール100% ミドルゲージ ロングホーズ: リブホーズクラシックリンキングよりも少し厚手です。寒い日や、少し大きめの靴の時に履いています。ただし、ドレス製は劣ります。(1,620円)

HALISON ウール100% ミドルゲージ ロングホーズ(Mサイズ 25-26cm)(Sサイズ 23-24cm)(Lサイズ 27-28cm)

ファインメリノ 6×2リブ ロングホーズ: ウールにナイロンが(多分20~30%程度)混紡されたホーズです。靴を脱ぐ機会や、手入れが面倒な場合にオススメですが、さらにふくらはぎのフィット感(しめつけ)が強いので、靴下のずり下がりが気になる方にも良いと思います。(1,512円、ただしLサイズのみ1,620円)

HALISON ファインメリノ 6×2リブ ロングホーズ(Mサイズ 25-26cm)(Sサイズ 23-24cm)(Lサイズ 27-28cm)

 

以上、参考になりましたら幸いです。

 

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