靴紐

革靴の「靴ひも」を考える

投稿日:平成26年(2014) 9月20日  (更新:平成30年9月24日)

黒い革靴の靴ひも、アイレット

みなさん、紐(ひも)靴、履いてますか?

モンクストラップも良いのですが、やはり見た目もフィット感も紐靴とても良いですよね。

一方で、靴を買ってから、一度も靴ひもを取り替えていない方も多いのではないでしょうか。

もしかしたら、紐靴を履く上でとても損をしているかもしれません。靴ひもは、単に靴を足に固定する道具ではなく、見た目やフィット感、使用感にとても大きな影響を与えるからです。

靴紐にはどんな種類があって、それぞれどんな効果があるのか。靴紐を買うときどの長さにすれば良いのかなどなど、今日は、そんな紐靴の大事なパーツ、靴ひもについて考えてみます。



1.靴ひもの役割

沢山の靴ひも

靴ひもの役割は、大きく2つに分かれます。

一つは、靴を足にフィットさせ、歩行時に靴の中で足が遊ばないようにすること。

もう一つは、靴に表情を与えることです。

役割1:靴を足にフィットさせる

靴を脱ぐ機会の多い日本では、靴紐を結んだまま脱ぎ履きするシーンをよく見かけます。

しかし、下駄や草履と違って、紐靴は靴紐をしっかり絞めることを前提に設計されています

簡単には脱げない状態でこそ、最適な歩き心地を得ることが出来るのです。

この「しっかり絞めた状態」を実現させるのが、まさに靴紐なワケです。

役割2:靴に表情を与える

後述しますが、靴紐にはいくつかの種類があります。

その色、形、材質によって、同じ靴でも表情が全く異なることがあります。

たとえば色。

ビジネス用途の黒靴の場合はあまり遊べませんが、遊び用の茶靴など、白色や赤色の靴紐にすると、良いアクセントになります。

ほかにも、丸紐にするか平紐にするかで、かなり表情が変わります。

 



2.靴紐の種類

つづいて、靴紐の種類ごとに、どんな効果が有るのかを考えます。

丸紐と平紐

靴紐は、形で分類すると「丸紐」と「平紐」の2種類に大別されます。

丸紐はドレッシーで紐を通し易いですが、フィット感に欠けます。

一方平紐はカジュアルで紐が通しにくいのですが、フィット感が抜群です。

 

3.丸紐(ガス)

黒い革靴の靴ひも、アイレット

ビジネス靴の靴紐に一番多いのが、「ガス紐」と呼ばれるタイプのものです。

メリット

表面がすべすべしているので、靴の手入れ前後に紐を外したり付けたりが非常に楽です。

また、値段が安く、どこでも手に入り、見た目もオーソドックスです。

デメリット

一方で、耐久性があまり良くなく、使っているうちに毛羽立ったり、最悪切れてしまうこともあります。

また、紐が弱いので、フィット感もあまりよくありません。

メリットデメリットそれぞれありますが、価格も安い(2百円くらいから買えます)ですし、何本か常備しておくと良いと思います。

茶色のスエードブーツの靴ひも、アイレット

このように、逆に毛羽立たせてスエード靴に合わせるというパターンもあります。

 



4.丸紐(ロウ引き)

黒い革靴の靴ひも、アイレット

ロウ引きとは、紐にワックスをしみこませることで、ワックスをしみこませた靴紐をロウ引き紐などと言います。

この場合、丸紐であることが殆どです。

パラフィンをしみこませた安価な物と、蜜蝋を使った高価な物が有りますが、耐久性はどちらも同じで、蜜蝋の方が高級感がある、といった感じでしょうか。

メリット

なんと言っても高い耐久性です。

表面が毛羽立たず、美しい見た目を長期に亘って維持します。

蜜蝋を使った物は強い光沢感があるため、ストレートチップなどにお薦めです。

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デメリット

値段が高いこと、紐がほどけやすいことが目立つデメリットです。

どちらかというと、パラフィン系の安価な物の方が摩擦が少なく、より紐がほどけやすいと感じます。

ロウ引きと普通の靴ひもの違い

左がロウ引き、右が普通のガス紐です。

自宅のストックを調べてみたら、殆どがロウ引きでした。ビジネス用途の丸紐では、ほぼロウ引きしか使っていません。

 

5.平紐

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こちらが平紐です。素材は基本的にガス紐(丸紐)と同じです。

また、写真のようなきしめんタイプの平紐と、楕円形をしたうどんタイプの平紐の2種類があります。

最近では平紐でもロウ引きをしたものが出てきましたが、あまり普及していません(結構使いづらいです)。

メリット

なんといっても高いフィット感です。

靴を押さえつける面積が広いので、歩行時の密着感が段違いです。また、フルブローグなどの装飾が多い靴との相性が抜群です。

デメリット

靴磨きの時が面倒です。

これは、靴に紐をかけるときにねじれてしまうことが多いからです。

私のように不器用な方は、イライラしながら何度か靴紐を通しなおすことになります。

 



6.(番外)編み紐

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ガス紐と一緒にされることもありますが、ガス紐より耐久性があるのがこの編み紐です。

何本かの紐を編み上げて作られており、太くなってしまうためカジュアル用途が多く、また少し固いのが特徴です。

 

7.靴紐の長さ

続いて靴紐の長さを考えます。

自分の靴に合う靴紐の長さは何センチなのか、売り場で迷うことがありますが、以下の計算式を覚えておけばOKです。

ハトメの列数 × 15センチ = 必要な靴紐の長さ

たとえば、ハトメ(鳩目)が左右5個ずつの靴の場合、5×15=75センチを、6個ずつの場合は90センチを選べば良いことになります。

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勿論、外羽根/内羽根、ブーツなど、種類やデザインによって最適な長さが異なるので、現在使っている紐の長さを測るのが一番ですが、覚えておくと便利です。

個人的には、靴に紐を通しきった状態で、だいたい20センチ前後出ている状態が、結んだときに一番綺麗に見えると思います。

 


 

靴をよく磨いている方の中でも、靴紐を交換しない人は結構多いと思います。

かくいう私も怠りがちで、交換してみると「こんなに綺麗だったんだ」と、毎回もっと早く交換しておけば良かったと後悔します。

また、本当は靴紐の結び方もご紹介しようと思いましたが、これについては結構色々なところで紹介されているので、今回は割愛します。

googleで「靴紐 結び方」などで検索してみて下さい。

みなさんも、愛用の靴の、靴紐に注目してみては如何でしょうか。

 

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