靴底

革靴の、革底とゴム底の違いとは?

令和3年(2021) 9月26日 

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皆さんの革靴、靴底(ソール)は何で出来ていますか?

革底でしょうか? ゴム底でしょうか?

それぞれ、どんなメリットがあるのか、そして私の使い分けなどをご紹介します。

はじめに:革底とゴム底ってなに?

※ そもそも、自分の革靴が革底なのか、ゴム底なのかすら分からないという方向けの章です。そんなの分かってるよ、という方は読み飛ばしてください。

革靴は、その名の通り、もともと靴全体が天然の革で出来ていました。

しかし、価格や機能面の理由から、現代では安価な革靴を中心に、ゴム製の靴底を用いることが多くなっています。デパートの靴売り場を見ると、2万円以下の革靴はほとんどがゴム底になっています。

一方、高級品を中心に、靴底に革(主に牛革)で作られたものも売られています。それぞれどんなメリットがあるのか、というのが今回のテーマです。

# なお、ヒール部分のみ全てゴムのパターン、(ほとんどの革底靴に見られる)ヒールの一部にゴムを使っているパターンなど、一部にゴムを使うパターンもあります。

それぞれの靴底について、具体的に写真を見てみましょう。

 

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△ ゴムの靴底(ゴム底)

こちらがゴム底。滑り止めとして、全体にゴムのスタッドがはいっているタイプです。

 

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△ 革の靴底(革底)

こちらが革底です。ヒール(かかと)の部分が一部ゴムになっているタイプです。

 

1.革底のメリット

まずは革底のメリットを見てみます。

蒸れづらい

革底は靴内の湿気を吸い、そして放出してくれます。一方でゴム底は、一部の特殊ソールを除き、吸湿/放湿することはありません。

短時間なら分かりませんが、朝から晩まで靴を履きっぱなしのパターンでは、あきらかに足の蒸れ方が違います

高級感がある

革底には高級感があります

靴底そのものは他人から見えづらのですが、階段を上った際、椅子に座る際など、チラッと革底が見えたときにとても高級感があります。

靴底の側面である「コバ」や、土踏まず(全体を磨くと滑って危ないので)の部分が綺麗に磨かれた靴を見ると、コーディネート全体が輝いて見えます。

独特の履き心地

革底にはゴム底とは異なる、独特の履き心地があります。

「硬い」と表現する方もいますが、個人的には「自分の足で地面を踏みしめている感じ」と形容します。

もちろん、お年を召した方などは、ゴム底の方が膝に負担が少ないでしょう。しかし、もし足腰が健全であれば、この履き心地はクセになると思います。

 

2.ゴム底のメリット

一方で、ゴム底にもメリットがあります。機能面を中心に、むしろゴム底の方がメリットは多いかも知れません……。

水に強い

代表的なのは耐水性です。

革は水をよく吸います。そして、水を吸いふやけると、とても脆くなります。また、カビが生えやすくなります。

一方、ゴム底であれば水が浸透しないのでその心配はありません。

雨用の靴には、ぜひゴム底を用いたいところです。

丈夫(摩耗しづらい、メンテナンスし易い)

ゴム底は、革に比べ、摩耗しづらくメンテナンスし易いです。

革底もしっかり手入れすればある程度強度を出せますが、それでもほとんどのゴム底に比べてすり減りやすいです。特に乾燥しきったり濡れたりと、コンディションが悪いと耐久性が極端に落ちます。

また、濡れても乾燥不要(ただし、靴のアッパー部分は乾燥や保革が必要ですが)ですし、削れたとしても自身で修復することも出来ます。(以下参考記事)

安全

ゴム底はかなりのグリップ力があり、安全に歩行できます

革底も、砂利道やアスファルトなら問題無いのですが、タイルなどのつるっとした地面、マンホールなどの金属面は滑りやすいのです。

特に、雨や雪の日は、革底は本当に滑りやすくなるので、ゴム底が安全です。(雨の日×飲み会帰り×濡れた駅のコンコース は本当に危険です^^;)

 

3.私なりの使い分け

上記を見ると、ビジネス用の革靴に、ゴム底が多いのには納得できます。

私の場合は、以下の様な使い分けをしつつ、革底もゴム底も愛用しています。

ドレス用途は革靴で

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ドレス用途の靴は、基本的に革底にしています。

上述した「高級感」に加え、樹脂バンドの腕時計がカジュアルな雰囲気を持つように、ゴム底の靴はカジュアルな雰囲気を纏うからです。

もちろん、ゴム底にも美しいデザインのものもありますが、多くの靴ブランドで、高級なドレスラインは多くが革底を採用しています。

ということで、私の場合、ドレス/ビジネス用途の革靴は8割が革底になっています。

雨用靴はゴム底一択

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一方、雨用靴は全てゴム底です。その日、雨に降られることが確実な場合は、ゴム底の雨用靴を履いていきます。

よほど体幹に自身がある方は別ですが、転倒して仕事や衣服に穴を開けたりしては、ビジネスマン失格と思うからです。

帰宅後の手入れも楽で済みます。

長時間履く場合は革底で

私は足の汗を結構かくので、ムレを防止するためにも、長時間靴を履く場合は極力革底にしています。

但し、一度はいたら3日以上休ませないと、前回はいたときの汗が残っており、逆に蒸れやすくなるので注意します。

 

おわりに

(偏見かも知れませんが)革靴が好きな方は、靴底の革までも愛しているように感じます。

ダイナイトソール、コマンドソール、テクノソール、クレープソールなど、個性的なゴム底も大好きですが、やはり足との一体感やエレガントさという点では、私は革底が好みです。

安い革靴を履きつぶしてきた、という方にとっては、革底は無用な存在かもしれません。実際、革底は、普段の通勤や執務に「絶対必要な素材」というわけでもありません。

しかし、もし革靴に興味がある、美しい革靴を楽しんでみたい、という思いがあれば、ぜひ挑戦してみてほしいディテールです。

* * *

今回はスペースの都合上、「革底」「ゴム底」とひとくくりにしてしまいました。

しかし、実際には「はじめに」で触れたように、革とゴムの混合タイプもあれば、そもそもゴム底も複数の種類がありそれぞれに個性があります。

需要があれば別途解説&私なりの使い分けをご紹介したいと思います。

 

 

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