冬、みなさんは手袋をしますか?
東京では、冬の定番であるオーバーコートやマフラー姿はよく見かますが、残念ながらサラリーマンで手袋をしている方はそんなに多くありません。
特にスーツスタイルでは革手袋がオススメですが、少しハードルが高いのか、気をつけてみてみると着用者の数は少ないように思います。
革手袋は、スーツ/ジャケパンスタイルとすごく相性が良く、格好の良いアイテムです。
今日は革手袋ファンを増やすため(!?)、革手袋の「何が良いの?」を考えます。
そこで今回、あらためて要点を整理したところ、結構沢山のメリットがあることが、分かりました。そんな冬のアイテム、革手袋を皆さんと考えていきます。
※ 以下、革手袋を単に手袋と表記します。
※ 1番と5番以外は革製以外の手袋にも当てはまるメリットですので、
※ 革製の手袋はイヤ! というかたも、ぜひご覧下さい……
1.手袋は――おしゃれ「靴や鞄とあわせやすい」
第1のポイントは、もちろんおしゃれに見えること。
手袋はスーツスタイルととても親和性の高いアイテムです。
正装のモーニングにはグレーの鹿革製手袋が用いられていますが、モーニングを簡略化したスーツスタイル、さらにジャケパンスタイルに手袋はとても良く合います。
このとき、黒靴には黒革の手袋、茶靴には茶革の手袋を、また、スエードならスエードと、素材や色をあわせると、とても洒落て見えます。
靴だけで無く、鞄やベルト、腕時計のバンドなど、色々と試してみて下さい。
そして、手袋は非常に注目されやすいアイテムです。
なぜなら、人間の視線は動く物を優先的に捉えようとするからで、立ち止まっていても手は動きますから、常時手先には目がいくわけです。
したがって、視線の集まる手を覆う手袋は、それそのものの外観はシンプルであっても、その日のスタイリングで重要なアクセントになります。
2.手袋は――暖かい「防寒性が高い」
第2のポイントは機能面で、防寒性です。
当然のことを……とおもうかもしれませんが、手袋の防寒性は見かけ以上に高いのです。
一説には、「セーター一着分の防寒性能」が有るとも言われています(日本手袋工業組合による)。
サラリーマンの裏技に、「夏、客先訪問時に汗が止まらなかったら、洗面所の流水で手を冷やす」と言う物が有りますが、これからも、如何に手の放熱が大きいか、つまり手で冷えるかが分かります。
したがって、一枚多めに羽織って着ぶくれするよりも、手袋をしただけで、簡単に見た目良く、防寒が出来るというわけです。
3.手袋は――手に優しい「手荒れを防止する」
第3のポイントは、素手の見た目です。
第1のポイントで、人は相手の手をよく見ることを書きましたが、それは手袋をしていない状況でも同じです。
したがって、手の清潔感を保つことは、おしゃれは勿論、身だしなみの上で非常に重要です。
冬季、特に日本の太平洋側は非常に乾燥しますから、手指は荒れがちです。しかし、手袋をするだけで手袋内の湿度が高い状態で保たれますから、皮膚のひび割れやささくれを防ぐことが出来、手をきれいな状態に保てます。
私も、学生時代から冬季の手荒れには長年悩まされたタチなのですが、手袋を常用するようになってから、だいぶ緩和されました。
4.手袋は――小さい「最もかさ張らない防寒具」
第4のポイントは、手袋そのものがコンパクトだということです。
冬、暖房の効いた乗り物の中で暑くて仕方が無いという経験は多いと思います。これがオーバーコートだと、混雑する車内ではとても脱ぎ着ができるものではありません。
一方、手袋ならサッと脱いで鞄の中に仕舞うだけです。
昼間は比較的日差しが出ていてオーバーコートは不要だけど、夜には冷え込みそう……。そんなときも、手袋(やマフラー)を鞄に入れてでかければ安心ですよね。
また、ファッションの場合小さいことはさらにメリットがあります。それは収納。
色々な衣服、アイテムを揃えていくと困るのが収納ですが、手袋なら、靴下と同程度しか嵩張りません。これなら、沢山そろえられますね^^;
5.手袋は――快適「静電気防止の最右翼」
第5のポイントは、静電気です。
冬、私が一番嫌いなのは寒いことでも、日が短いことでもありません。
それは、静電気。発生したときは勿論、発生するかも? と、恐る恐るドアに触れる状況そのものも大嫌いです。
そこで力強い味方が、なんと革手袋
革手袋は電導性があるので、実際は静電気が体を通っているのですが、手袋は手に密着しており、一カ所で通電しないので殆ど静電気を感じることがありません。
手袋をしているだけで「静電気は大丈夫」という、とても強い安心感が生まれます^^;
まとめ
革の手袋は――
- 装飾性が高く、スーツやジャケットとの相性が良く、革靴/小物と合わせると更に良い
- 防寒性が高く、着ぶくれせずに寒さをしのぐことが出来る
- 手袋内が保湿されるので、冬季の乾燥時に手指の荒れを防ぎ、清潔感を保てる
- 小さくて簡単に脱着が可能なことから、温度調節がしやすく、かつ収納場所を選ばない
- 静電気を気にせず金属に触れることが出来、冬を快適に過ごせる
以上のようなメリットがある事が分かりました。
手袋は、スーツやジャケパンスタイルに合って[おしゃれ]なのはもちろんのこと、[暖かく]て[手に優しく]、[小さく]て[快適]と、機能性にも優れたファッションアイテムです。
「手袋なんて、スキー・スノボ以外でつけない」「毛糸の手袋をイメージして、子供っぽい……」という先入観がある方も、この冬は、革の手袋を導入してみては如何でしょうか。
もう少しファッション面でのご紹介もしたかったのですが、
メリットを書き出していったら、自分は結構機能面でも気に入っていたんだなと思いました。
また、革手袋については1回で語りきれる物ではありません……。
次回(次々回の記事かも?)は、
革手袋の買い方や、素材(牛革、鹿革、羊革)による違いなどもご紹介したいと思います。
それでは。
H25.12.1追記:
上記に予告した記事を追加しました。
手袋の賢い選び方 5つのポイント を考える