書評

“知っておきたいシャツのサイズ表記” 『大人のスタイル 基本の「き」』のコラムについての疑問

投稿日:平成25年(2013) 3月23日  (更新:平成25年4月28日)

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引用:世界文化社(2012)『大人のスタイル 基本の「き」【秋冬編】』p.67 世界文化社刊

男性向けファッション雑誌『Men's EX』で知られる世界文化社のムック本、『大人のスタイル 基本の「き」【秋冬編】 (アイテム別お洒落の法則180) 』をぱらぱらと読んでいたのですが、
その内容に疑問があったのでネタにしてみたいと思います。

 

 



■ 裄丈が15 1/2インチ?

外国製のシャツを買ったことのある方なら、上の図に「あれ?」と気づいたことと思いますが、
私は本文を読んでさらにビックリしました。

「シャツのサイズタグは、首回りと裄丈の組み合わせを表しています」
「15 1/2は裄丈をインチで、39は首回りをcmで表記。」
世界文化社(2012)『大人のスタイル 基本の「き」【秋冬編】』p.67 世界文化社刊

いままで、この表記は単にインチ表記とcm表記を併記しているだけと思ったのですが、
実は裄丈を表示していたとは、まさに目から鱗でした。

しかし、どうもおかしいのです。1インチは約2.54センチですから、15 1/2(=15.5inch)は従って約39cmです。「裄丈」は、おおざっぱに言うと「肩幅の半分+袖丈」の長さですから、常識的に考えればこれが15 1/2インチでは全く足りない(半分以下)のです。

 

■ 世界文化社に問い合わせてみた

本当に「裄丈を半分のサイズでインチ表記している」のか、
本サイトへの回答文掲載許諾も含めて、世界文化社に問い合わせてみました。

しかし、残念なことに、世界文化社には(流石に野良のサイトからの問い合わせだからでしょう)対応頂けませんでした。(前回「コロニル「ユニークリーム」の商品説明が大量に間違っている件……」で問い合わせた際、問い合わせ先の代理店は誠実に対応頂けただけに、残念です)

本書のこのコラム自体が、「専門家(スタイリスト 澤田美幸 氏)による指導」という体裁で、
15 1/2が裄丈の意味であると写真ばかりか、図をもちいても説明がされており、
読めば読むほど、やっぱり15 1/2は本当は裄丈なのかなぁと、だんだんと不安になってしまいます。

ちなみに、私の知る限りだと、既製品の裄丈のサイズ表記には[S, R, L]の表記が使われます。
たとえば、15Rだと、「首回り15インチ、裄丈は標準(Regular-sleeves)」という意味で、
同様にSはShort、LはLongを表します。

 



■ 謎は深まるばかり

手元にあるフライやボレッリ、フィナモレのシャツのタグを見てみましたが、
38cm(≒14.96inch)の場合は「15」、39は「15 1/2」と書かれており、
シャツのタグは単純にcm表記とインチ表記を併記しているだけなのでは、という疑問が残ります。

どう計算すると15 1/2が裄丈になるか謎のままなので、
当面は従来の常識通り(その認識でいままで変な袖丈のシャツを買ったことが無いので)、
「15 1/2、39」はインチとセンチ併記であるという認識でいたいと思います。

本エントリーをお読み頂いた方で、
上記について詳しいことをご存じの方がいらっしゃいましたら、教示いただけると有難いです……。

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