サラリーマンのファッションを考える


“知っておきたいシャツのサイズ表記” 『大人のスタイル 基本の「き」』のコラムについての疑問

     (更新:平成25年4月28日)

LINEで送る
Pocket

_MG_2617
引用:世界文化社(2012)『大人のスタイル 基本の「き」【秋冬編】』p.67 世界文化社刊

男性向けファッション雑誌『Men’s EX』で知られる世界文化社のムック本、『大人のスタイル 基本の「き」【秋冬編】 (アイテム別お洒落の法則180) 』をぱらぱらと読んでいたのですが、
その内容に疑問があったのでネタにしてみたいと思います。

 

 



■ 裄丈が15 1/2インチ?

外国製のシャツを買ったことのある方なら、上の図に「あれ?」と気づいたことと思いますが、
私は本文を読んでさらにビックリしました。

「シャツのサイズタグは、首回りと裄丈の組み合わせを表しています」
「15 1/2は裄丈をインチで、39は首回りをcmで表記。」
世界文化社(2012)『大人のスタイル 基本の「き」【秋冬編】』p.67 世界文化社刊

いままで、この表記は単にインチ表記とcm表記を併記しているだけと思ったのですが、
実は裄丈を表示していたとは、まさに目から鱗でした。

しかし、どうもおかしいのです。1インチは約2.54センチですから、15 1/2(=15.5inch)は従って約39cmです。「裄丈」は、おおざっぱに言うと「肩幅の半分+袖丈」の長さですから、常識的に考えればこれが15 1/2インチでは全く足りない(半分以下)のです。

 

■ 世界文化社に問い合わせてみた

本当に「裄丈を半分のサイズでインチ表記している」のか、
本サイトへの回答文掲載許諾も含めて、世界文化社に問い合わせてみました。

しかし、残念なことに、世界文化社には(流石に野良のサイトからの問い合わせだからでしょう)対応頂けませんでした。(前回「コロニル「ユニークリーム」の商品説明が大量に間違っている件……」で問い合わせた際、問い合わせ先の代理店は誠実に対応頂けただけに、残念です)

本書のこのコラム自体が、「専門家(スタイリスト 澤田美幸 氏)による指導」という体裁で、
15 1/2が裄丈の意味であると写真ばかりか、図をもちいても説明がされており、
読めば読むほど、やっぱり15 1/2は本当は裄丈なのかなぁと、だんだんと不安になってしまいます。

ちなみに、私の知る限りだと、既製品の裄丈のサイズ表記には[S, R, L]の表記が使われます。
たとえば、15Rだと、「首回り15インチ、裄丈は標準(Regular-sleeves)」という意味で、
同様にSはShort、LはLongを表します。

 



■ 謎は深まるばかり

手元にあるフライやボレッリ、フィナモレのシャツのタグを見てみましたが、
38cm(≒14.96inch)の場合は「15」、39は「15 1/2」と書かれており、
シャツのタグは単純にcm表記とインチ表記を併記しているだけなのでは、という疑問が残ります。

どう計算すると15 1/2が裄丈になるか謎のままなので、
当面は従来の常識通り(その認識でいままで変な袖丈のシャツを買ったことが無いので)、
「15 1/2、39」はインチとセンチ併記であるという認識でいたいと思います。

本エントリーをお読み頂いた方で、
上記について詳しいことをご存じの方がいらっしゃいましたら、教示いただけると有難いです……。

 - 書評 , , ,


▼「いいね!」をすると、新しい記事の更新通知を受け取ることが出来ます

  関連記事

コメントの投稿

5 コメント on "“知っておきたいシャツのサイズ表記” 『大人のスタイル 基本の「き」』のコラムについての疑問"

並び順:   最新 | 最古

記事が間違いで良いのではないでしょうか。

僕は腕が長いのでなかなか既成ではサイズがありません。
日本製では39-88(cm表記)がジャストです。
最近は個人輸入でブルックスのシャツを購入していますが、
サイズは15-34(インチ表記)です。参考まで。

対象のシャツによるので正確にはわかりませんが、おそらくそのシャツについては記事の解釈で正しいが、一般化して説明したのであれば誤り、または、非常に誤解を招くものである、というのが正しいところでしょう。

米国ブランドで、米国内を意識したものであればきっと記事の解釈が正しいと思います。
わたしのLand’s End (米国サイトの方から購入)やPaul Fredrickのシャツは15-32の表記で、
cm表記首回り38cm、裄丈82cmの私にフィットしています。また、注文の時もそのサイズ
指定で買ってます。

米国のもので通販でないのはほとんどないのですが、NORDSTROMのハウスブランドが
15-32の表記です。ピンポイントオックスフォードの白の非常にベーシックなものです。
店頭販売で、同じ生地、同じ首回りで、違う裄丈のものを用意するのは困難に思われるので、
一般期には後述のヨーロッパ製のものと同様首回りのサイズだけの表記の可能性もありそう
です。

先の記事の方の15-34の34がインチならcmでは86.36の計算になりますから辻褄はあって
いるように思います。

一方、イタリア製のものはーの上下に首回りをインチとcmの表記で書いているようです。
わたしがもっているものでも、cmが上のものインチが上のものがあり、決まっていないのか
混乱しているだけなのか、そこはわかりません。わたしのサイズだと38/15が多いけど、
15/38もちらほら。

ブランドとしては、Zegna、Burini、Burioni、Luigi Borrelli、Giorgio Armaniなどすべてそう
です。

イギリスのものは1つしかもっていませがん、Hilditch & Key でラベルの左側に15、右側に
38cmと表記されています。cmがついているのは、アメリカ人に裄丈と誤解されないための
防衛策かもしれません。恐ろしく裄丈が長く、買ってから直したはずですが、さすがに38
インチ(98.5cm)はなかったように思います。

SRLの表記ですがわたしは身長のことだと思っています。Lだと上着の着丈が長い以外にズ
ボンのライズ(股上)にも違いがでます。また、米国のデパートでネクタイ(!)にもLongが
あって、手にとったら恐ろしく長くて驚きました。身長2mの人ならその長さが必要なのか
もとも思いましたが。

写真を見てませんでした。

写真の場合は、イタリア製というだけでなくイタリア式の表記なので記事は間違いですね。

wpDiscuz