この夏、ポロシャツや、鹿の子素材のシャツをクールビズや休日の外出着として活用した方も多いのではないでしょうか。
特にポロシャツは、名の知れたブランドだと1万円を超える物もザラで、入手が困難なものもあることから、おいそれと買い換えられないとか、綺麗なまま着続けたいと考える方は多いと思います。
そこで今回は、ポロシャツや鹿の子素材のシャツを綺麗に、長持ちさせる洗い方をご紹介します。
SETP1:中性洗剤で押し洗い
まずは、中性洗剤を使い、押し洗いをしていきます。
中性洗剤を使う理由
衣類用洗剤には、主にアルカリ性(「アタック」「アリエール」など)と中性(「エマール」「アクロン」など)の2種類があります。
アルカリ性は、皮脂汚れを落としやすいため、洗浄力を謳う一般的な洗濯用洗剤に多く用いられています。
しかし、高い洗浄力故に天然素材を傷めやすいデメリットがあり、今回は中性洗剤を用います。
おしゃれ着用の中性洗剤は高価なものも売っていますが、安価なエマールで十分です。
押し洗いの理由
洗濯機は手軽に衣服を洗うことができますが、衣服同士が擦れて摩耗の原因になります。
さらに、薄い色のポロシャツは、他の洗濯物から色が移ってしまう恐れがあるため、単独で洗うのがベストなのです。1着や2着程度なら、簡単に手洗いできます。
また、手洗いであっても、汚れを落とそうと擦り洗いをする方がいますが、擦ることで布が毛羽立つなどダメージに繋がります。
したがって、おしゃれ着の場合は押し洗いがオススメです。
汚れが落ちづらいと思う方も居ると思いますが、アンダーシャツを使うなどそもそも汚れがつかないようにすることも重要です。
オススメはグンゼYGカットオフですが、第2ボタンも開ける方はアンダーシャツが見えづらい「In.T」がオススメです。
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手順
- 綺麗な洗面器を用意する ※洗面器に汚れがついていないことが重要です
- 洗面器にぬるま湯を入れる ※温度を上げすぎると色落ちしやすくなるので、35℃以下が適切です
- 適量の中性洗剤を洗面器に入れる
- ポロシャツを畳んだまま洗面器に浸し、てのひらで優しく押す ※洗剤を含んだ水を、繊維に何度も通過させるイメージです。
- 洗面器の水を入れ替え、4と同じ動作を何回か繰り返してすすぐ
なお、裏返しの状態で洗うことで、さらに生地へのダメージを減らすという考え方もありますが、私はそこまで違いを感じないためそのまま洗っています。
また、ボタンダウンカラーのポロシャツは、洗う前に襟のボタンを外すようにして下さい。
STEP2:洗濯機で1分間脱水する
続いて脱水です。脱水には洗濯機を使いますが、ポイントは1分にとどめることです。
脱水を1分とする理由
STEP3の乾燥時間を短くすることだけを考えると、長時間の脱水を行った方が良いです。
しかし、乾燥後の仕上がりが格段に良くなるため、脱水時間はごく僅かでよく、干した際に水がしたたらない程度にとどめるのが正解です。
(また、長時間の脱水は生地を傷めるという意見もあります。)
手順
- 洗濯機の脱水モードを1分にセットし実行
- 脱水終了後、速やかにポロシャツを取り出す ※皺や臭い防止の観点からとても重要
STEP3:乾燥機は絶対に使わず陰干し
最後に、ポロシャツを乾燥させます。
乾燥機を使わない理由
タンブラー乾燥機はとても便利ですが、高温で衣服同士が1時間以上擦り合うため、かなり衣服を傷めます。
従って、大切な衣類は乾燥機にかけてはいけません。
陰干しをする理由
天日干しにしたほうが早く乾きますし、衛生的です。また、天日干しの香りが好きという方もいらっしゃると思います。
しかし、日光の強い紫外線は生地にダメージをもたらすため、陰干しがベストです。特に、色つきのポロシャツは紫外線で退色しやすく、直射日光は避けて下さい。
手順
- ハンガーを胴側から入れる ※首側から無理に入れるとダメージがかかるので、必ず下から入れます。
- 襟を立てて乾燥させる ※陰干しは乾燥に時間がかかるため、襟を立てないと乾きが悪くなります。
- シワが残りそうな場合は、必要に応じて手のひらで叩いて伸ばす
それでも全自動洗濯乾燥機を使いたい方へ
それでも、手洗いをどうしてもやりたくないという方、全自動洗濯機乾燥機で大事なポロシャツを洗いたいという方は、以下の点を取り入れると、いくらかダメージがマシになります。
- 同時に洗う衣服は減らす ※特に色物は避ける
- ボタンは外して裏返す
- 裏側のまま畳んで、ピッタリサイズの洗濯ネットに入れる ※大きいサイズしか無い場合は、端っこを結んでサイズをピッタリに合わせる
- アルカリ性洗剤(アタック等)では無く、中性洗剤(エマール等)を使う
- 低温モードで乾燥させる
生乾き臭がする場合
本稿ではタンブラー乾燥機や天日干しをNGとしましたが、生乾き臭を防ぐためにこれらを活用している方も多いでしょう。
そこで、生乾き臭が気になるポロシャツを今回ご紹介した方法で洗濯する場合は、ワイドハイター等の酸素系漂白剤をお勧めします。
ただし、以下の点に留意して下さい。
- 押し洗いする際は手袋を着用して下さい
- 長時間つけ込まないで下さい
- 毎回使うと傷むので、気になる場合にのみ利用して下さい
酸素系漂白剤は、シミ取りはもちろん、服や洗濯機(洗濯槽)の臭い防止/除菌にもなります。しかも安価なので、1本持って置いて損はないです。
また、白いポロシャツの場合は、熱湯につけ置くことで殺菌も可能です。(色物は、色落ちしやすいです。)
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洗い方は人それぞれですが、参考になりましたら幸いです。
こういうやり方がオススメ、という方がいらっしゃいましたら、是非コメントをお寄せ下さい。