みなさんは、どんな洗濯機をお使いですか?
我が家では時間短縮のため、ドラム式洗濯乾燥機(日立製)を活用しています。
しかし、このドラム式洗濯乾燥機、最大の欠点といっても良いのが、大量の糸くずが発生すること。
乾燥まで完了させるとまだマシですが、おしゃれ着などを脱水で止めると、大量の糸くずが服に張り付き、陰干し後にガムテープでペタペタせざるを得なくなったり……。
今回は、私が実践してみて、実際に効果があった対策方法を7つ、ご紹介します。
※ メーカー非推奨の方法も含まれますので、あくまで参考に、実行は自己責任でお願いします^^;
1.扉とパッキンの手入れ
まずは、取扱説明書にも書かれているレベルから。
手入れをしないと、糸くず入りの水が循環してしまう
乾燥完了後、扉と、扉のパッキンには大量の糸くずが付着しています。
「どうせ、次回の洗濯で洗い流されるから大丈夫でしょ」と思いがちですが、さにあらず。
というのも、ドラム式洗濯乾燥機は、少ない水を循環させて洗ったり、すすいだりして節水しており、手入れを怠った状態で洗濯すると、その糸くずを大量に含んだ水を循環させてしまうことになるのです。まるで、洗濯物が糸くずフィルターのような状況に……^^;
従って、乾燥後は扉とパッキンに付着した糸くずを綺麗に拭き取る必要があります。
簡単に糸くずを拭き取る方法
糸くずを毎回手で摘まんだり、一々掃除機を引っ張り出してくるよりもオススメなのが、ペーパータオルを使う方法です。
ペーパータオルの端を水道水で少しぬらして糸くずがくっつきやすくなった状態で、扉やパッキンを拭って上げましょう。簡単に糸くずが纏まりながら取れると思います。
ティッシュペーパーでも代用できなくないですが、やはり拭き取りの範囲や強度が劣るのでオススメしません。
2.糸くずフィルターの手入れ
先ほど、ドラム式洗濯機は少ない水を循環させていると書きましたが、その循環する際のフィルターが糸くずフィルターです。
縦型洗濯機のフィルターとちがい、ネット状ではなく、櫛(くし)やカゴ状になっている製品が多いです。この櫛に引っかかった糸くずのカタマリを放置していると、洗濯やすすぎ中に流れ出し、乾燥中に衣服へまき散らされることになります。
ですから、洗濯の度にゴミ箱に捨てることが重要です。
ただ、べっとり糸くずのカタマリが張り付いたりと、なかなか捨てるのが面倒……ということで、本稿の項番7に、自己責任の禁じ手をご紹介していますので、興味のある方は最後までご覧下さい^^;
3.洗濯ネットの活用
意外な対策としては、洗濯ネットの活用があります。
本来、洗濯ネットは、洗濯時に他の衣類と擦れたり絡まったりして傷むのを防止するツールです。
しかし、洗濯ネットの中には、外側の粗いメッシュと、内側の細かいメッシュの2層構造になっているものが有り、洗濯物に糸くずが付くことを防止してくれます。
ただし、ネットの内側に糸くずが溜まる欠点もあり、数ヶ月の単位では洗濯ネットそのもののゴミ取りや交換が必要です。
また、もう一つのデメリットとしては通気性が悪くなるため、乾燥の効率はどうしても下がってしまいます。
4.すすぎの設定を変える
すすぎの設定を変えることで、糸くずの残量を減らすことも出来ます。
回数を増やす
節水意識の高まりで、すすぎ回数が1回でもよいという洗剤が増えてきました。
ただ、糸くずの観点から言うと、2回はすすぎが必要だと思います。すすぐたびに、排水と一緒に糸くずを排出できるからです。
また、肌が敏感な方も、洗剤のカスを完全に洗い流すために、2回すすいだ方が良いです。
注水モードを使う
こちらも節水意識の高まりと、企業間競争(「うちの方が節水できる!」という競争)の影響で、ドラム式洗濯機はかなり少量の水ですすぐ傾向にあります。
そうすると、どうしても糸くずの濃度が高い水ですすぐことになり、洗濯物に糸くずが残りやすくなります。
そのため、「注水すすぎ」など、水を多めに使うすすぎモードを利用した方が、糸くずが少なくなります。
水道代とトレードオフですが、違いは僅かですし、糸くずがもたらすイライラを少しでも減らすために、私は2回すすぎ&注水にしています。
5.乾燥時間を短縮する
糸くずが出る原因は、主に服と服が洗濯機内で擦れることによって、細かい繊維が出てしまうことです。
そのため、乾燥時間を短縮することで、糸くずの総量を減らすことが出来ます。
入れる量を減らす
洗濯物を乾燥容量の上限まで入れてしまうと、乾燥に時間がかかってしまいます。
5割~7割程度がオススメです。
ランドリーボールを使う
私は、ランドリーボールという羊毛で作られたボールを一緒に入れて洗濯しています。
これを入れる事で、洗濯物がよく攪拌され、通気性が良くなることで乾燥時間が短縮されるからです。
また、洗い時の、洗濯物同士の絡まりを防ぐ効果もあります。
私は、メアリーランドリーのドライヤーボールを使っています。
6.綿繊維の割合を下げる
服の素材を綿からポリエステルなどの化学繊維に変えると、次の理由から糸くずを減らすことが出来ます。
ただ、天然繊維が大好きな私にとってはあまり取ることが出来ない手段ですが……^^;
- ポリエステルの方が丈夫なため、服の繊維から糸くずが生まれにくい
- 圧倒的に乾燥が早いため、運転時間を短縮でき、糸くずが生まれにくい
7.(禁じ手)糸くずフィルターへ「ゴミ取りフィルター」をつける
メーカー側は利用を非推奨としていますが、個人的に一番効果があったのはこれです。
櫛状の糸くずフィルターに、もう少し細かいフィルターを取り付けてしまう方法です。
糸くずフィルターの限界と対策
純正の糸くずフィルターは、目が粗く、大きくなった糸くずしか捉えることが出来ません。
一方、目の細かいフィルターであれば、細かい糸くずも捉えることが出来、水を綺麗にしながら洗濯やすすぎが可能になります。
糸くずフィルターだけに比べると何倍も糸くずをキャッチするので、体感ですが、服や扉のパッキンに付く糸くずの量が1/3以下に減りました。
種類
私が使っているのは2種類あり、一つはストッキングのように細かいネットを糸くずフィルターに取り付けるもの。
もうひとつは、荒いスポンジ状の板を糸くずフィルターに差し込むものです。
いずれもよく取れますが、実感としてはストッキング式のほうがよく取れ、また装着も簡単な気がします。
ゴミ取りフィルターを交換することで、一気に糸くずを捨てることができるため、糸くずフィルターについた糸くずと格闘しないてよい、というのも大きなメリットです。
ストッキング式
荒いスポンジ式
デメリット
なお、かならず以下のデメリットを認識して、自己責任で使用することが重要です。
- 正しく装着しないと、外れて配管を詰まらせるリスクがある
- 正しく装着しないと、糸くずフィルターのパッキンにゴミ取りフィルタが挟まり、漏水する恐れがある
- 糸くずが沢山取れるため水分が溜まりやすく、夏場は放置すると雑菌が繁殖する可能性がある(説明書では1週間程度で交代と書かれていますが、夏は頻繁に交換した方が良いです。)
まとめ
最後に、今回私が実践している(項番6はほとんど実践できていませんが)ドラム式洗濯乾燥機の糸くずを減らす方法のおらさいと、体感上の効果をまとめてみます。
- 扉とパッキンを手入れする(B)
- 糸くずフィルターを手入れする(C)
- 洗濯ネットを活用する(A、ただしネットそのものに糸くずが溜まってくるとC)
- すすぎの設定を変える(B)
- 乾燥時間を短縮する(C)
- 綿繊維の割合を下げる(B)
- (禁じ手)糸くずフィルターへゴミ取りフィルターをつける(A)
カッコ内は体感上の効果。A>B>C
以上、ドラム式洗濯乾燥機ユーザーの皆様の参考になりましたら幸いです。
また、皆さんが実践している糸くずを減らす方法がありましたら、コメント欄から是非教えて下さい。