雨具

細巻きに戻れ! フォックス・アンブレラのバンドを修理してみる

投稿日:平成30年(2018) 6月17日

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梅雨のこの時期に活躍する傘。皆さんはどんなものをお持ちですか?

電車移動が多い時は、折りたたみ傘を多用するようになってしまいましたが、それでも一番格好が良いのは細巻きの長傘です。

そして、細巻き傘といえば、イギリスのフォックスアンブレラ。開いたときはもちろん、巻いた状態が非常に美しいのです。

しかし、最近留め具であるバンド(通称「ネーム」)のゴムがヘタってしまい、細巻きから「太巻き」になり見た目が台無しに……。

ということで、今回は太巻きになってしまったフォックスを、自分で修理してみることにしました。

※ お約束ですが――真似する場合は、あくまで自己責任でお願いします。。。



1.太巻きフォックス

実際の作業に入る前に、現状を確認してみます。

 

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こちらが今回修理するフォックス。一見細巻きになっていますが……

 

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実は、ゴムが伸びきっていてやむなく二重に留めていたのです。これをほどくと……

 

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びろびろ~んと、不格好な感じに。

この状態を購入当初のように一重で巻くと……

 

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まぁ、こんな具合に「太巻き」状態になってしまうわけです^^;

一般的に、傘のバンドは傘布と共地の場合が多いのですが、このフォックスの場合、細く巻いた生地が戻らないようにするためか、ゴムバンドが用いられています。

こちらは8年くらい前に購入したもの。バンドは消耗品と考えた方が良さそうです。

 

2.留め具の仕組みを確認する

それではまず、交換する留め具の仕組みを確認してみます。

 

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最初に根本の部分。こんな感じに、傘の布地にゴムバンドとボタンが縫い付けられているのがわかります。

このボタンに、バンドの反対側に取り付けられている金属輪を引っかける仕組みです。

 

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ボタンの裏側には、当て布(力布)がありました。

 

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こちらが反対側の金属製の輪です。

 

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よく観察すると、ゴムバンドは輪の金属に圧着し固定されているようです。つまり、困ったことに輪っかは再利用や修理を想定していないようです。

とはいえ、縫い付けることでなんとかなりそうな気もしてきましたので、次に進めます……。

 



3.修理部材を用意する

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今回用意したのは以下の2つ

合わせて500円強で、ヨドバシカメラから購入しました。

裁縫道具は、Amazonや楽天に比べてヨドバシカメラ(Yodobashi.com)が何故か異様に種類が豊富な上、送料無料で届けてくれるので重宝しています。

 

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ゴムバンドは、縫ったときに切れやすい天然ゴム製ではなく、ライクラ製を選ぶと良いと思います。

 

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糸は少し太めの20番。針と糸通しもついてくるので、裁縫道具が無い方でも大丈夫です。

 

4.古くなったバンドを取り外す

それではまず、古くなったフォックスのバンドを取り外します。

はさみで慎重に糸を切ります。このとき、傘の布を傷つけるのが一番NGなので、ボタン側の糸を切りました。

 

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するとこんな感じに。

 

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傘の布を補強している力布も取り外し、最後に残った糸くずを綺麗にします。

 

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輪っかですが、反対側から見てもやはりプレスでゴムバンドがくっついている模様。

ヘタに剥がすと金属疲労で割れそうなので、はさみで切ることにしました。

 

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こんなかんじ。

そして、この輪っかを再利用するわけです。

 



5.輪っかに新しいバンドを取り付ける

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新しいバンドを切り出します。

後でサイズを切って調節するので、少し長めの17センチくらいにしました。

 

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新旧バンド比較。

今回新しいバンドは7mm幅を買いましたが、8mmでも良かったかも知れません。

 

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クリップを使ってこんな感じに仮留めします。

 

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せっかくなので附属の糸通しを使って針に糸を通し……

 

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縫っていきます。

 

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とりあえず片側は完成。

 

6.新しいバンドを傘に取り付ける

いよいよ、新しいバンドをフォックスに取り付けます。

まずは、実際のフォックスに新しいバンドを当てて、丁度良い長さを測り、しるしをつけます。

 

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写真だと分かりづらいですが、鉛筆でしるしをつけました。この部分にボタン、そして傘を縫い付けます。

 

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余剰部分を切り落とします。そして、2つ折りにし、ボタン・バンド・傘・力布の順番になるように縫い付けます。

このとき、ボタンとバンドの間には、輪っかが入る隙間が出来る様、注意する必要があります(シャツのボタンと一緒ですね)。

 



7.完成

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そして縫い付けたのがこちら。

 

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新品同様の綺麗なバンドになりました。

 

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こちらの古い状態にくらべ、格段にうつくしいです。

 

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当然一巻きでピタッとくっつきます。

 

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不格好な太巻きから、スタイリッシュな細巻きが復活しました。

 

8.おわりに

誰でも出来る修理

今回、裁縫はボタン付けぐらいしか出来ない不器用な私でも、一応完成させることが出来ました。

逆に言うと、ボタン付けが出来れば、傘のバンド付け替えは難なくできるということなのだと思います。

ゴムバンドは、フォックスの細巻きを維持する生命線です。伸びたり傷んだりしたら、早めに取り替えたほうが良いかも知れませんね。

スーツスタイルに合う細巻き

スーツスタイルにおいて、細巻きでステッキ状になった傘は、とてもよく似合います。

もちろん、多骨かつ生地が綺麗な前原光栄商店(公式Amazon)、開いた傘の湾曲が格好良いブリッグ(公式Amazon)も美しいのですが、総合的にはフォックスが一番気に入っています。

そして、もしビニール傘しかお持ちで無い場合は、ぜひデパートや専門店で良い傘を見てみて下さい。目安1万円くらいから、見た目や使い勝手が別次元になるように感じます。

ちなみに、折りたたみ傘は超軽量のモンベルトレッキングアンブレラがオススメ。スマホより軽い128gなので、いつも鞄に入れています。折りたたみ傘で格好が良いのは、基本的に重いか大きいかのどちらかなので、軽さとコンパクトさを優先しています。

 

 

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