ベルト

ズボンのベルトをパターンオーダーしてみた

投稿日:令和元年(2019) 9月15日 

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前回は、長いベルトを短く修理した体験談をお伝えしましたが、今回は同じ工房で発注したパターンオーダーのベルトをレビューします。

1.注文した工房

今回利用したのは、前回の記事(以下参照)で紹介した「浅香ベルト」です。

詳しくは前回の記事をご覧戴きたいのですが、通常は4千円程度するベルトのサイズ調整を、2千円で請け負ってくれた工房です。

とはいえ修理が専門というわけではなく、普段は百貨店向けにベルトを製作・納品しているそうです。

製作例を見てみるとスーツ用のオーソドックスなものから、ロック歌手のステージ衣装っぽいものまで、豊富なラインナップがありました。

 

2.注文内容の検討

注文は簡単で、①ベルトの革、②バックル、③サイズを選ぶだけです。

①ベルトの革を選ぶ

今回は、涼しくなるこれからの季節用に、スエード靴に合わせるベルトを選ぶことにします。

サンプル郵送に対応

スエード靴ですから起毛革を合わせたいところです。

しかし、起毛革は色味はもちろん、テクスチャ感がPCやスマホのディスプレイ越しでは分かりづらいのが難点。

しかし幸い、浅香ベルトはサンプル革の郵送(無料)をしてくれるので、いくつか見繕って送って貰いました。

 

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こちらがサンプル革です。

スエード革は在庫がなく、今回はヌバックから選ぶことにします。

※ なお、起毛革はいまのところ在庫限りとのことで、注文の際はご注意下さい。沢山要望があれば再入荷するとのことですが……。

茶とグレーのベルトを選ぶ

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今回選んだのは、薄い茶色の80番と、グレーの65番です。

80番は似た様な革色のスエードに合わせるつもりですが、65は無彩色なのでカジュアル用途として紺や黒のスエードと合わせても良いですし、グレーのスニーカーに合わせても面白そうです。

なお、2つ以上購入すると送料が無料になります。

②バックルを選ぶ

つづいて、ベルトのバックルを選んでいきます。

ベルトの幅を決める

バックルは一覧から選ぶことが出来るのですが、まずは注文するベルト幅から決めた方が良いです。

一般的に紳士服のベルト幅は30mm前後ですが、今回はカジュアル用途なので、少し太めの33mmにします。(用途に加え、自身の身長も加味すると良いです。)

従って、33mm幅に対応するバックルから、用途に適したバックルを選んでいくことになります。

シミュレーター

実は、浅香ベルトの注文ページにはベルトとバックルのコーディネートを確認出来る簡易シミュレーターがあります。

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こちらでベルトの柄を選んだ後、バックルに合わせたときの雰囲気を確認することが出来ます。

デザイン的にはやはり西暦2000年代前半のWEBサイトを彷彿とさせますが^^;(失礼)、意外と重宝します。

半ツヤ加工シルバーを選ぶ

今回は、きれいめなカジュアルを目指すので、2つとも半ツヤ加工シルバー(No.07)を選びました。

③サイズを決める

最後に、ベルトのサイズを決めます。長さとはバックルのピンから真ん中の穴までを差します。

ズボンの胴回りを測ってもよいのですが、既存でピッタリサイズのベルトがあるのであれば、そのサイズを直接メジャーで測った方が正確です。(穴が真ん中で無くとも、ピタリサイズの穴までを測ればOK。)

幅は、前項で決めてしまいましたが、33mmとしました。

(参考)穴はいくつにするか

本来は上記①~③で終わりなのですが、せっかくオーダーなので少し工夫をしたくなりました。

時計のベルトをオーダーする際に「自身のためのワンサイズ」のしるしで、穴を1つしかあけないというやり方があります。

今回はズボンのベルトですが、既製販売を前提とした5穴ではなく、1穴または3穴がいいのではと考えました。(なお、デザイン的に奇数の方が良いと思います。)

ただし、時計のベルトと違うのは、ズボンのベルトは食事の前後で大きさ(腹囲)も前後すること。

さすがに1穴では厳しいな……と思い、浅香ベルトの担当者に相談して、3穴にすることにしました。(この際も、担当者自身の体験談を交えつつ、親身にアドバイスをいただきました。ありがとうございます。)

 

3.注文内容の決定

今回注文した内容は以下の通りです。

仕様

ベルトその1(グレー)

  • ベルト:No.65 ヌバックグレー
  • バックル:No.07 半つや加工シルバー
  • 幅:33mm
  • 穴:3つ

ベルトその2(ブラウン)

  • ベルト:No.80 ヌバックモカブラウン
  • バックル、幅、穴:ベルトその1に同じ

金額と支払い

銀行振込(または郵便振替)での前払いが必要です。

基本料金6,480円に加え、カジュアル用に広めの幅としたためオプションが540円、またヌバックも有償オプション革なので追加で650円かかりました。

それでも合計で1本7,670円で、パターンオーダーとしてこの金額は激安です。

今回は2本製作して15,340円、ちなみに送料は2本以上で無料になります。

 

4.外観レビュー

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ゆうパックで送られてきました。

 

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前回記事の修理品と一緒に入っています。

 

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丁寧にラッピングされていました。

 

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バックル部分。ピンはツヤありですが、バックルの外側はつや消しというシックな仕様です。

 

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留めたところ。穴は3穴を選んでいます。

なお、浅香ベルトでは、標準だと楕円の穴があきます。

楕円の方が、留めやすくまた高級感があるのですが……将来腹囲が変わり、自分で穴を開けたときに違和感がないよう、あえて丸穴にしてもらいました^^;

 

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美しいヌバックです。スエードほど起毛しません。

上下のステッチも綺麗ですね。

 

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裏側。豚革です。

 

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コバ部分。

 

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グレーのベルトも同一のデザインにしました。

 

5.使用感レビュー

今回は表革ヌバック/裏革豚革ということもあって、かなり軽いベルトに仕上がりましたが、つくりはしっかりしていてかなり高級感があります。

バックルもデザイン・加工共に良好で、肌に良くなじみます。

なにより、自分サイズにピタリと調整されているため、装着していてとても気持ちが良いです。この値段であれば、十分に買いだと感じました。

なお、ベルトを長持ちさせるため気持ち長めに作ったため、食事をする際にベルト穴を動かす必要はありませんでした^^;

 

6.おわりに

スーツスタイルにせよ、ジャケパンにせよ、はたまた完全なカジュアルにせよ、ベルトはズボンの良きコーディネートのパートナーですよね。

また、靴やカバンなどの革製品とも、気軽に組合せを楽しめるアイテムでもあります。

もし、「そういえばいつも同じベルトをつけているな……」と感じたら、ぜひ新しいベルトとのコーディネートに挑戦してみて下さい。

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