Q. シャツの襟がウェストコート(ベスト)に収まらないときは?

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――投稿者:セブン さん

いつも参考にさせていただいてます。ひとつ、悩みがあり相談いたしました。

スリーピースで4ボタン3つ留めのVゾーン広めのもので、シャツの襟をジレにしまおうとすると、かなり無理があるのですが……

セミワイドやホリゾンタルの襟が広いシャツで頑張ってみても、やはりジレまで届きません。

ジレに襟が収まっている状態が一番かっこいいのですが、4ボタンの場合は諦めるしかないのでしょうか?

もしなにかアドバイスいただければ幸いです。

> セブン さん

ご質問戴きまして、またいつもご覧下さいまして有り難う御座います。

既にシャツのタイプを変えて試していらっしゃるとのこと、なかなか難しいかも知れませんね……。

以下に、シャツの襟をウェストコートに上手く収めるにはどうすれば良いのかを考えてみました。ご参考になりましたら幸いです。

 


 

最近、スリーピース(三つ揃い)をお召しになる方が増えてきました。当サイトでもずいぶん三つ揃いを宣伝してきたので、同志が増えるのは非常にうれしいところです。

テーラーに訊くと(見た目は別として)必ずしも襟をウェストコートの下に入れるマナーがあるわけでは無いとの事でしたが、質問者さんと同様、私も収まった方が綺麗だと思います(ワイドカラーの時は特に)。

ということで、今回はスリーピースを着たときの、シャツの襟が上手くウェストコート(ジレ、ベスト)に収まらない場合の工夫について、考えてみたいと思います。

 



1.まずは襟の角度を確認してみる

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一般的に、襟は開きの大きい方がウェストコートに上手く収まります。

そのため、セミワイド以上、出来ればワイドカラーのシャツを着てみるようにします。

なお、さらに開きが大きいホリゾンタルカラーは襟羽根が短いものが多く、逆効果になることがあるので注意します。

また、流行もありますが、ワイドカラーなどの思い切った開きの方が、三つ揃いが綺麗に映ります(上の写真はワイドカラー)。

ウェストコート着用時に襟が遊んでしまう場合、まずは襟の角度が小さくないか確認してみましょう。

(参考)シャツ襟の角度の違い

シャツの襟はその開き方によって種類がいくつかあります。簡単にご紹介します。

(なお、メーカーによって名称が異なる事があるので、ご注意下さい)

レギュラーカラー

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レギュラー(標準)という名前がついていますが、近年の流行からすると開きは小さめです。

量販店での主力は、以前は殆どがレギュラーカラーだったそうですが、最近は数を減らしているようです。

特に、ファッションを意識したシャツ専業ブランドではあまり見かけなくなったか、レギュラーカラーと謳っていても、セミワイド程度に開いている事が多いです。

図のように、ウェストコートを着用すると、襟先は出てしまうことが多いでしょう。

セミワイドカラー

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レギュラーカラーとワイドスプレッドカラーの中間にあります。

そこまで派手に見えないので、保守的なスタイリングでも、お召しになれると思います。

ワイドカラー

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ここまで来るとかなり開きが大きくなり、見た目が華やかになります。

ネクタイのノット(結び目)も大きめに結べるような開き具合です。

ホリゾンタルカラー

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襟の開きがほぼ横一文字になり、カジュアル性の高い衿型です。襟が崩れにくいので、ノータイの時も重宝します。

 

2.襟羽根を長くする

角度は開いているのにウェストコートへ上手く収まらない。そんなときは、襟の長さが短い可能性があります。

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上図のシャツはいずれも同じ角度のワイドカラーです。

しかし、左側は襟の長さが足りないため、ウェストコートに襟が収まっていません。

ためしに手元にあるワイドカラーのシャツをいくつか測ってみましたが、概ね7.5cm~9.0cm程度でした。7.5cmだと、胸元の開きが大きなウェストコートだと、すこし厳しいかも知れません……。

ちなみに、襟の長さはジャケットのラペル(下襟)の長さと合わせると綺麗なので、日頃意識するようにしています。

 



3.カラーステイを使う

シャツ襟がウェストコートに届くか届かないかギリギリの場合、体を動かすと襟羽根がウェストコートの上にのってしまう事があります。

ジャケットだけでも似た様なことがありますが、あまり格好が良い物ではありません。

そんなときは、カラーステイを使う方法がお薦めです。

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カラーステイ(カラーキーパー、カラースティフナー)とは、シャツ襟の裏側に入っている(多くは取り外し可能な)芯です。

シャツによっては薄いビニール製のカラーステイで襟がフワフワになっていたり、またはカラーステイがクリーニングの際に行方不明になっていたりすると思います。

襟にイタリア的なふんわり感を出す場合は不要ですが、三つ揃いの時には、カラーステイの利用をお薦めします。

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カラーステイがあることで襟羽根がしっかりとシャツの胸部分につくため、ウェストコートに乗り上げにくくなります。

手元にカラーステイが無いときや、既存のカラーステイが軟らかい場合は、サイズを確認の上、市販の物を購入してみて下さい。

 

4.そもそもウェストコートの開きが適正か確認する

一般的に三ツ揃いのスーツは、ウェストコートのVゾーンをジャケットのVゾーンよりも浅めに設計している事が多いです。

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これは、上の写真のように、ジャケットのVゾーンからウェストコートのVゾーンが見えた方が綺麗だからです。

一方、質問者さんは4つボタン3つ掛けというVゾーン深めのウェストコートとのことですが、ジャケットを羽織ったときにウェストコートはどのくらい見えていますでしょうか……?

別売りのベストでオッドベストにした際など、Vゾーンが広すぎてしまうという事がままあり、この場合開きや大きさにかかわらず、シャツの襟羽根が遊んでしまうことがあります。

購入する際や仕立てる際には、是非確認してみて下さい。

私の場合はジャケットを羽織ってボタンをしめたとき、6つボタンのウェストコートの第2ボタンが見えるか見えないかくらいに仕立てて貰っています。(4つボタンの場合は第1ボタンで十分かもしれません。)

 



5.まとめ

  • シャツ襟の角度は適正か:レギュラーカラーだとシャツの襟がウェストコートの下に入らない
  • シャツ襟の長さは適正か:角度が開いていても、襟羽根が短いとウェストコートまで到達しない
  • カラーステイは使っているか:シャツ襟がウェストコートの上に乗ってしまうと間抜けに見える
  • ウェストコートのVゾーンは深すぎないか:開きすぎると襟は収まりにくくなる(また、ジャケットを羽織ったときにある程度ウェストコートが見えていた方が格好が良い)

 

以上、参考になりましたら幸いです。

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暴走機関車
4 年 前

私はナローなロング・ポイント・シャツをオーダーして着ています。
結果、全てウエスト・コートの内側に襟の端がうまく入り込みます。

但し、そのシャツにしても、テーラーにその旨を説明し
うまくロールしながら入り込むように・・・などと
面倒くさい注文をする必要がありました。

とはいえ、最近は友人の影響もあり、カラー・バーで
シャツの襟を止めてしまう傾向にあるので、結果として
例えロング・ポイント・シャツであっても襟は入りません。

レギュラー、ワイド、セミ・ワイド、BD、だと何れの形も
うまく入り込まないとは思います。
もっとも、BDをスリー・ピースに合わせる、などという愚行は
されていらっしゃらないと思いますが。

横やり、すみませんでした。

暴走機関車
4 年 前
Reply to  Shichilie

Shichilieさん

返信ありがとうございます。
学生時代、サーファー、テクノ、アイヴィー、パンクなどの
流行の真っただ中にいました。
かくいう私は学生ということもあって、白のBDシャツ、それも
ブルックスBのでなければダメ、ボトムスはL社のオレンジ・ラベルの
501、靴は第1世代のチャック・テイラー、などと
決まりきった格好をしていました。
今でも嫌いではないのでカジュアルでは、そういう格好をしています。
501に関しては学生時代に履いていたものを今でも履いています。
自然にダメージを受けて、自然に色落ちしたそれは私の大切な
アイテムです。
とはいえ、何本も持っていても仕方ないので、先日フリー・マーケットで
1本、500円で売りましたら、若い女性が喜んで買っていきました。
「おじさんがずっと履いていたモノだけどいいの?」と聞いたら
「こんなヴィンテージ、普通に買ったら1万円超えます」と。
変な時代です。

もとい、3ピースのウエスト・コートにうまく襟を畳み込むのに
ロング・ポイントが最適、それに私を含む無様な日本人の
無様な上半身を補って余りあります。
即ち、顔が横に大きい、というコンプレックスをカヴァーしてくれます。

社会人になってからは、ずっとロング・ポイントです。

数年後、アラン・フラッサーが来日した時のインタヴューで日本人に
似合うシャツは?という問いに対してはっきり答えていたのを
思い出します。
「日本人にはBDシャツやワイド・スプレッドは向いていない。
ロング・ポイントしかない。」
思わず、我が意を得たり、と思いました。

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