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名刺入れの選び方を考える

投稿日:平成29年(2017) 8月20日

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「オススメの名刺入れはありますか?」「名刺入れについて取り上げて下さい」という質問やコメントを戴いています。

名刺交換は初対面同士のサラリーマンが必ず行う儀式。そして、名刺入れは名刺交換に使われる重要なアイテムです。

しかし、靴や鞄と違い、名刺入れとなると世間の情報量は一気に少なくなります。

そこで今回は、良い名刺入れに求められることとは何か、からはじめ、良さそうな製品や、名刺入れを使用する上での注意点などを考えてみたいと思います。

※今回質問を戴いた方の一人が新入社員ということで、ビジネスマナー(という名の慣習)にも触れます。上から目線と感じられる表現があるかもしれませんが、その点どうかご容赦下さい。



1.名刺入れの目的

良い名刺入れとは何でしょうか。それを考えるために、まずは名刺入れの目的を考えてみます。

名刺入れの第一の目的は、当然ですが名刺を収納すること。しかし、ただ入るだけではダメで、量や取り出しやすさなどの基準を考える必要があります。

2点目は見た目でしょう。名刺交換中はもちろん、マナー的にはその後の商談/打合せでも名刺入れは机の上に出しっぱなしです。つまり、相手の目に常に触れ続けるため、見た目にも気を配るべきです。

ということで、名刺入れの「機能面」と「見た目」の2つの観点から、良い名刺入れの基準を考えます。

 

2.良い名刺入れの基準:機能面

一日分の名刺が入る

当然、業種、職種、地位等々により、一日に名刺交換する量の上限は変わると思います。

ただ、名刺ばらまき型の営業でないとしても、大きなプロジェクトの初回打合せや、ビジネスパーティへの参加等々を想定すると、少なくとも20~30枚はあった方が良いでしょう。

これを基準にすると、マチがないパスケース型の名刺入れや、薄いアルミタイプの名刺入れは候補から外れます。

なお、見た目の項目で後述しますが、容量を超えた名刺の入れすぎは良くありません。宿泊出張など複数日にまたがる場合、予備の名刺はジップ付きパウチなどに入れて持ち運ぶ事をオススメします。

名刺がすぐに出しやすい

名刺交換は、相手から求められた場合など突然始まることもあります。そんなとき、スムーズに取り出せない名刺入れはNGです。

例えば、マチが細かったり、幅にゆとりが無かったりなど、見た目は良くても取り出しにくい名刺入れが結構あります。

また、会社によっても名刺のサイズや厚みは若干異なります。そのため、名刺入れを購入する際には、自分が使っている名刺を持参して、確認することが大切です(もちろん店員の許可を得ましょう)。

他人の名刺と区別できる(仕切りがある)

名刺入れに入れる名刺は、自分の物だけではありません。当然、名刺交換後は、相手の名刺も収納することになります。

そんなとき、自分の名刺と受け取った他人の名刺がしっかり分けられると便利です。

また、出向や客先常駐、役員の掛け持ちなど、複数の身分を使い分けている方にも、このタイプは便利でしょう。

 



3.良い名刺入れの基準:見た目

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オススメは上質な革製

クラシカルなスーツスタイルには、上質な革靴と革鞄、そして革製の名刺入れの組み合わせが似合います。

もちろん、一時期流行した金属製の名刺入れもスタイリッシュですが、どちらかというと財布で言うとマネークリップに近い、簡易またはカジュアルな印象があります。

丈夫で縫製がしっかりしている

先述したとおり名刺入れは、自身の印象を左右しやすい初回打合せの席上に、まさに出しっぱなしです。

そんなとき、汚いボロボロの名刺入れだったら相手を不快にさせたり、不安にさせたりするかも知れませんし、格好がつきません。

一方で、しょっちゅう買い換えが出来るほど安いアイテムでもありませんから、縫製がしっかりしている製品を選ぶ必要があります。

あまりに高くかつ分かりやすいブランドは除外

たまに、高級ブランドのモノグラムや金属ロゴが目立つ名刺入れを見かけます。

もちろん、ハイブランドの仕事に携わっている方であったり、自分の経済力を誇示すべき(要は「ハッタリ」を効かせるべき)シーンであったりする場合は良いでしょう。

しかし、日本の場合、特に男性はハイブランドに不寛容な方が多く、かつ(名刺入れが活躍する)初対面は偏見が最も発生し易いシーンですから、堅い職業のサラリーマン(特に若年者)には、ハイブランドの名刺入れはオススメしません。

 

4.候補になりそうなブランド

以上の基準を押さえつつ、私が利用して良かった、または知人の評価が高い名刺入れを参考までにご紹介します。

万双

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最初にこれから紹介するのは迷ったのですが……一つ目は「万双(まんそう)」です。

万双は東京上野にある鞄を中心とした小規模な革製品メーカーですが、ベルトやペンケース、そして名刺入れなどの小物も作っています。

特筆すべきはそのコスパです。量産の名刺入れに比べれば高めですが、革質の良さや縫製の丁寧さはずば抜けています。私も名刺入れの他に、鞄や財布、腕時計のベルトなど複数愛用していますが、この値段でこの品質は驚異的です。

ただ、弱点も。最大の弱点は生産数が少なく、売り切れが激しいこと(争奪戦激化を懸念し、この記事で言及するのを一瞬躊躇しました^^;)。そして、高品質の裏返しですが厚手で無骨なことです。

画像出典:万双公式サイト

ETTINGER(エッティンガー)

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2つめはイギリスのロイヤルワラント(王室御用達)を賜る老舗、エッティンガーです。

外側はおとなしくクラシカルな雰囲気ですが、内側に美しい色使いをするデザインが特徴。日本では内側が黄色の財布で有名ですね。黄色以外にも、赤、紫、緑、水色など、様々あります。

海外の名刺サイズは日本と若干違うのですが、日本サイズの名刺も問題なく入ります。薄めのデザインなので収納力は若干低いですが、個人的には及第点です。

ホワイトハウスコックス

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雑誌で取り上げられる事があるため、ご存知の方も多いでしょう。

こちらも日本では財布がメジャーですが、出自が馬具メーカーだけあって名刺入れもしっかりした作りです。

二つ折り、タブボタンつき、(賛否は分かれますが)ジッパーつきなど種類が多い上、色も豊富なので自分の好みが見つけやすいです。

画像出典:ホワイトハウスコックス公式サイト

YUHAKU(Alberte)

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本メーカーだけ実際に名刺入れを使用したことがありませんが、周囲の評判が良いメーカーです。

友人の談によると、ベルルッティの色使いと、高い機能性を兼ね備えた素晴らしい一品、とのこと。

また、当サイトによくコメントを戴くファッションに造詣の深い大先輩の某氏にして「財布以外でも普段使用しているキー・クリップ、それからシュー・ホーン、ステイショナリー全般、殆どYUHAKU製」と言わしめたブランドでもあります

画像出典:YUHAKU公式サイト

以上、候補はあくまで一例ですので、オススメのブランドなど有りましたら、是非コメントをお寄せ下さい。

 

(おまけ)名刺入れ使用上の注意

最後に、名刺入れを利用する上での注意点もまとめてみました。

沢山入れない

たまにパンパンになった名刺入れを見かけますが、名刺が整理できていない印象を持たれます。

また、鞄や財布と一緒ですが、適量以上に入れると痛みがとても早いです。

鞄の中ではポケットに入れる

名刺入れが傷む原因には、鞄の中で書類やPCに押しつぶされ、クリアファイルのフチで引っかかれ、折りたたみ傘で濡れる……といったことが挙げられます。

この様な悲劇を避けるためには、名刺入れは必ず鞄の内ポケットに入れることをオススメします。

適当な内ポケットが無い場合には、バッグインバッグの利用を推奨します(私も使っていますが、鞄を交換するときにも結構便利です)。

手入れは怠らない

革製の名刺入れの場合、靴や鞄などと同様に、手入れを怠らないことが重要です。

モウブレイのデリケートクリームか、サフィールのレザーローションなどがオススメです。

 

 

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