サラリーマンのファッションを考える

Q. スーツの「総裏」の良いところって何?

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総裏ってどこが良いの?
昔は「冬用は総裏、夏用は背抜き」なんて言われてたみたいだけど、
今では冬用に背抜きも当たり前だし……。

 



A. 丈夫さ/暖かさが少しと、見栄えが向上します

総裏とは、上着の裏地を全て張った状態を言います。
逆に、一部の裏地を取り除いた状態を「背抜き」などといい、
日本では後者の流通量が圧倒的に多いのが現状です。

ただ、ビスポーク(オーダースーツ)業界のみに焦点を当てると、
総裏の需要もまだまだあるようです(4~5店舗で聞きましたが、通年で概ね3~4割とのこと)。

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左が総裏、右が背抜き

では、総裏にはどの様な効用があるのか見ていきましょう。

  1. 少し丈夫になる
    総裏にすることで、シャツが直接スーツの生地に触れることが無くなり、スーツの傷みが遅くなります。「少し」と書いたのは、長時間座っている人を除き、背抜きで抜く部分は比較的擦れることが少なく、そこまで劇的なメリットがあるわけでは無いという意味です。
  2. 少し暖かくなる
    総裏にすることで、空気が通りにくくなるため、暖かさが増します。「少し」と書いたのは、顕著な違いが無いからです。裏地よりも、表生地の厚さの方が、より体感温度を大きく左右します。
    また、総裏にすることで「暖かそうに見える」ので、むしろこちらの方が重要かも知れません。
  3. 見栄えが良くなる
    恐らく総裏にするかどうかは、ここが決め手になると思います。総裏の方が、豪華に見えるのです。勿論、背抜きにして裏地と生地のコントラストを見せるという手もありますが、重厚さ・ゴージャスさでは、総裏に軍配が上がります。

補足:基本的には好み

ジャケットの原則は総裏なのですが、日本を中心に背抜きの勢力図が拡大していることは確かです。
「総裏は正統だから素晴らしい、背抜きは邪道でダメだ」というのではなく、
あくまで自分の好みで選択すべきでしょう。

ちなみに、私個人は総裏と背抜きを使い分けています。
その選択は見栄えに重点を置いていて、涼しげに見せたい場合は背抜きを選んでいますし、
綺麗な裏地があるときには総裏にしています。

なお、「総裏にするとシワになりにくい」と言われていた時代がありますが、
個人的にはあまり違いが感じられませんし、複数の服屋に訊きましたが、
「生地の丈夫さは増すがシワはあまり関係ないのでは」との回答が多数でした。



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