サラリーマンのファッションを考える


就活用スーツ「リクルートスーツ」を考える2 ~就職活動期にふさわしいスーツ上~

     (更新:平成26年6月15日)

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前回までに、リクルートスーツとは何かを考え「もっと自分が着ていて楽しい、あるいは引き立てるスーツを選ぶべき」ということと、「着ている物はその人となりを表す」こと、さらに「個性的なスーツを着るという意味ではない」ということを述べました。

今回は、どの様なスーツが就職活動中の大学生に適しているのかを考えたいと思います。



リクルートスーツという考えを捨てる

スーツはリクルート中のみ着るのではありません。

就職後も……という意味でもありますが、スーツ自体が「スーツ」という着物であることを忘れてはいけません。つまり、就職活動中のスーツも、スーツとして良質であり、格好いいこと求めるべきです。

そして、服はその人の個性であり、着る人の意志を表すものです。

従って、間違った「個性」の解釈を基に、突飛な服装をしていくことは、場をわきまえない個性を持っていることをアピールしてしまうので、注意が必要です。

まとめると、リクルートスーツではなく、スーツを着るべき――リクルートスーツという考えを捨て、大学生~新入社員にとって、ふさわしいスーツを着るべきだと考えます。
※「リクルートスーツ」という言葉は定着しているので、本稿ではこのまま使用します。

 

どんなスーツが良いの?

スーツにはいろいろな種類があります。おおざっぱには
色、シルエット(下襟幅や着丈を含む)、素材、縫製、金額の5つに分けることが出来ます。

リクルートスーツでないと内定が取れない? いいえ、そんなことはありません。私はリクルートスーツでは決してありませんでしたが、とても充実した就職活動を体験することが出来ました。

また、私がスーツについての知識を増やすことが出来たのも、就職活動中にリクルートスーツについての反感を持ったためです。

ぜひ、「スーツの壁」初期段階である就職活動中の学生には、自分にあったスーツを選んで欲しいと思います。

 



リクルートスーツの色を考える

お勧めは濃紺です。青は誠実なイメージを見るものに与えます。さらに、就職活動中には使えませんが、茶色の靴と非常に良く合うため、就活終了後も活躍すること間違いナシです。

柄は、ストライプ柄のタイやシャツに合わせやすい無地がお薦めです。スーツをストライプにしたい場合、体が小さい人は幅が狭い柄を、大きな人は幅が大きな柄を使うと、体型をカバーできます。

 

リクルートスーツのシルエットを考える

ラペル(下襟)が極端に細いものや、だぼだぼのスーツはさけて下さい。とにかく、サイズがあったモード系でないクラシカルなものを着るべきです。

目安は、ラペル幅は8センチ以上のものを、着丈はおしりが全部、あるいは2/3位隠れる物を、さらに試着時に背中や二の腕部分に変なシワが入らないものを選んで下さい。とにかく試着は無料ですから、納得いくまでいろいろと試してみましょう。なお、袖丈は袖口からシャツが1cm程度見える位に調整して貰ってください。

時間がない人はイージーオーダーがお勧めです。低価格化が進み、4~5万でオーダー可能になってきました。型紙がイギリス系、アメリカ系、イタリア系など用意されている場合は、イギリス系がお勧めです。かっちり誠実に見えます。

ボタンは3つボタンでも2つボタンでも構いませんが、太めの人や顔が大きなことがコンプレックスな人には2つボタンがお薦め。迷ったらラペルのロールが綺麗に見える三つボタン段返りでも良いです。
トラウザーズ(ズボン)はノータックを避けて下さい。1~2タックがお勧めです。裾はシングル(折り返しのないもの)で。

ちなみに、だめな店員に単に「クラシカルなスーツで」というと、一昔前に流行ったダボダボのおじさんスーツを薦めてくる場合があるので、注意して下さい。クラシカルとは決して流行遅れという意味ではなく、上質で正統な(正調な)という意味です。

次回は素材、縫製、そして金額を考えてみます。

 

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4 コメント on "就活用スーツ「リクルートスーツ」を考える2 ~就職活動期にふさわしいスーツ上~"

並び順:   最新 | 最古

カミチャニスタで確か検索して以前から拝見させて貰ってました。

特にシャツのオーダーはかなり興味深かったです
(靴の個人輸入を1度した事あるので)

>トラウザーズ(ズボン)はノータックを避けて下さい。1~2タックがお勧めです

ここがふと目に止まったんですが、クラシック=以前からのディテールを
守るって意味で書いたんですか?

個人的にはタックは全く必要無いと思っていましたので。
(勿論必要な体型の人は居るでしょうが、一昔ちょっと前はタック入りが
主流でしたし)

タック入りを頻繁に使っていないから必要無いと思うのか・・・・
確かに有った方が多少は渡りを絞っても動き易いのかな??とも
思わなくないですが、どちらにしろ屈んだ時に膝周りとかは多少突っ張りますし
(極端に細くなくとも)

今後は是非POで作ったシャツ等を着た画像や実際に使用した物の
風合いの変化等を見てみたいです。

コメント&いつも御覧戴きありがとう御座います。
以下、ご返信申し上げます。

■トラウザーズはノータックを避けるべきとは、クラシック=以前からのディテールを守ると言う意味か
いえいえ。
クラシック=正調 と言う意味です。
仰る「以前からのディテール」がスーツの持つエレガントさを多く備えているからです。モード(流行)はあくまでその「以前からのディテール」にアクセントを加えた物であって、そのアクセントを加えた状態を標準と見てしまうのはもったいないな、と思っています。(物質の一番安定した状態が「以前からのディテール」であり、いろいろアクセントを加えた状態がモード、時にはそのモードが以前よりもさらに安定した物質を生み出す、なんて事も有りますが^^;)

■体型上必須の場合は別として、タックは全く必要ないと思っていたがどうか
評論家のように、「タックは○本でなくてはならない」とは言いませんし、そうも思っていません。
実際に、私もノータックを愛用しています。
但し、ジャケット&パンツの場合、あるいはスポーティなスーツの場合です。

(■タックは動きやすいという問題で入れるべきか)
タックの利点はいくつかありますが、私は使い分けるべきだと考えています。
私は、動きと言うよりは、むしろ見た目の問題から今回ノータックを推奨しませんでした。
それは、あくまで就職活動期にふさわしいクラシカルなスーツはワンタックorツータックであり、スーツの基本であると思ったからです。

たとえると、ボタンダウンとワイドスプレッドのシャツの関係に似ています。
ボタンダウンはノータイでも襟が立ちますしスポーティですが、クラシカルではありません。
逆に、ワイドスプレッドは非常にクラシカルな印象を見る人に与えます。
しかし、アイビースタイルやスポーティなジャケット&パンツ、スーツにワイドスプレッドは野暮ってモンですよね。

■今後、P.O.シャツ等の実際に着用した画像で、風合いを見てみたい
シャツ等を着た画像……
他人様にお見せできるような体ではありません^^;
トルソーでも探してみますかw

ちょっと判らないんですが・・・

>あくまで就職活動期にふさわしいクラシカルなスーツは
ワンタックorツータックであり、スーツの基本であると思ったからです。

これを言い切るのは、う~ん・・・・と思ってしまいました。
Shichilieさんの提案なのでここを指摘したら駄目なんでしょうが(笑)

タックの有無を状況で使い分ける事を言ってますけど
(シャツの襟型を例にして)何かちょっと杓子定規的で
変な違和感があるんですよね(この違和感は個人的嗜好や時代も関係するでしょうが)

特にシャツの例えも然程可笑しいと思わないし
(実際にビジネスの場でもBDシャツは違和感無いし。知らない人から見たら
クラシック=ビジネスの場で違和感無い感みたいなニュアンスだと思いますんで。
正調では無いですけどね、出自からズレて用途が逆になる物もありますし、靴とか)

そもそもタック有りで若い層向けのスーツを余り見掛けないし
(オリヒカの一番安いラインで見た事有る様な・・・)

何だかんだ言って私は理屈云々よりもタック有りはダサい、と思ってるだけですが(笑)
でも実際拘る方がスーツをオーダーする様な店のブログを見てたりすると
普通にタック有りの仕様がデフォルトみたいですけどね。
後、股上を余り浅くしないとか。

>他人様にお見せできるような体では

いえいえ、脱ぐ訳じゃないんでそんなハードル上げなくとも(笑)

こんな感じでシルエットが見れたり
http://imepita.jp/20101214/590140

後は洗濯を繰り返した後シャツの生地や各部位の状態とか・・・
実物を見れないんで所有者のインプレって貴重ですしね。

ご返信ありがとう御座います。

■スーツのタック有り無しについて
この件については、やはり議論が分かれるところでもあるので、別途エントリを作成したいと思います。
スーツの印象については人それぞれですが、あくまで私のスタンスとして
 ノータック……スポーティ
 1~2タック……ノーマル
 3タック以上……野暮ったいor装飾過多
というものです。

私はスーツをビスポークするときでも、スポーティな仕上がりにしたいときはノータックにし、
通常はワンタックで仕立てて貰っています。

■タックありはダサいのか
こちらについても、主観ですので意見が分かれるところですね。
私個人の感想として申し上げると、ノータックはカジュアルになってしまうのです。(股上を浅くするのも同じです)
カジュアルの方が格好良く見える――のかも知れませんが、"cool"と"elegant"は別なのです。

■「若者向けスーツ」について
「若者向けスーツ」が果たしてクラシカルなスーツかどうか、議論が分かれるところです。
私は、最初に流行のスーツを買わず、クラシカルなスーツから始めることを薦めています。
なぜなら、その方が自分なりのアクセントをつけやすく、また、流行を客観的に見ることが出来ると思うからです。

さらに、「若者向けスーツ」が日本においては流行遅れにあるというのも深刻な問題です。
スーツの世界はおもしろく、他の服飾流行とは違って、
だいたい40代から流行が始まって、最後に流行が来るのが20代なんです。
(雑誌に掲載されるスタイルをバックナンバーで見てみると分かります)

■衿の例えについて
勿論、私もビジネスの場でボタンダウンを使います。
しかし、スリーピースのスーツにボタンダウンはどうでしょうか?
このように、スーツスタイルにはクラシカルになるもの、カジュアルになる物が有ります。

20代30代からすると、ボタンダウンは(本当は違うのですが)クラシカルに見えてしまうかも知れません。
しかし、実際にはボタンダウンはカジュアルの範疇です。(世間が全員20代になれば違うかも知れませんが)
また、スーツスタイルは見る側の印象も大事ですが、着る側のモチベーションも大事で、その出自や詳細を知ることはそのモチベーションに繋がります。
(勿論、モチベーション=自己満足であることは言うまでもないですが、おしゃれの半分は自己満足だと、思っています)

■使用感の写真公開
承知しました。
今後、インプレをじっする際にはできる範囲で更改していこうと思います。
アドバイス、ありがとう御座います。

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