サラリーマンのファッションを考える


FIRST EXPERIENCEでシャツを作ってみました

     (更新:平成27年10月31日)

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以前、当サイトで海外のオーダーシャツサイトである、JazzanoやModernTailorをご紹介した際に、
読者からコメントとして「First Experience」のレビューをして欲しいとの要望がありました。
時間はずいぶんと経ってしまったのですが、機会を見つけて人柱注文してみました。

First Experience(ファースト・エクスペリエンス)とは、
大阪を拠点に活動しているネット専業のオーダーシャツ(ビスポークシャツ)屋です。
国内縫製による高い技術力と、フレンチスタイルの型紙を売りにしているところが特徴です。

それでは、早速レビューしていこうと思います。

 

 



■ First Experienceで注文してみた

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▲ 注文して5週間程度。やっと届きました。
ロゴも何も書いていない段ボールに、不織布に包まれたシャツと納品書が一枚入っていました。
今回の注文内容は以下の通り。

  • 生地:トマスメイソン、白色、ツイル
  • 衿型:ワイドカラー(剣先8cm)
  • ステッチ:コバ
  • カフ:大丸
  • ボタン:高瀬貝
  • 金額:送料込\11,000くらい(「白色生地キャンペーン」での価格。通常料金だと\15,000くらい)

 

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▲ 取り出したのがこちら。ここまで店の名前が全く出てこないのですが……

 

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▲ 裏返すと「First Experience」の文字と、かわいいロゴのシールが貼ってありました。

 

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▲ 袋から取り出したところ。驚くのが、留め具が一つも使われていないところです。
通常は衿の形などが崩れないように、ボール紙やプラスチックの留め具や補強材がついているのですが、一点も使われていません。

 

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▲ 予備のボタン(高瀬貝大・小)とカラーステイも入っていました。

 

■ ディテールの確認|衿、ボタン、生地

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▲ 衿の部分です。衿の形はまずまずといったところ。
一番上のボタンには小ぶりの物が使われており、脱ぎ着がしやすい嬉しい仕様です。

 

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ボタンは鳥足がけになっています。(通常シャツのボタンは機械でゲタ[〓]か十文字[×]にかけるが、機械縫製が難しい鳥足の形[小]に掛けることで、ボタンが脱着しやすくなるほか、手縫いであることのアピールに使われる)

 

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▲ 今回はトマスメイソンの白色ツイル生地を使用しましたので、ブランドタグの下に、生地タグがついています。トマスメイソン生地での市場価格が概ね2万円からであることを考えると、(生地だけを考えると)安価だと言えます。

 



■ ディテールの確認|縫製

First Experienceは国内縫製を売りにしているので、次にその点を確認します。

 

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▲ コバ1mmで指定した衿のステッチです。結構綺麗に入っているのが分かります。
運針も細かく、海外縫製では難しいレベルだと思います。

 

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▲ 腕の部分。剣ボロも非常に綺麗です。

 

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▲ カフ(袖)の裏側です。こういう見えないところまで綺麗だと、全体の縫製も綺麗な場合が多いです。
糸の始末もなかなか上手いと思います。

 

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▲ ガゼットの部分。丁寧に補強されています。下の写真は裏返したところですが、ここも綺麗です。

 

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▲ 衿のボタンです。縫い付けただけで無く、きちんと「足」がつけられ、補強されています。
(まぁ、手縫いなら当たり前と言っては当たり前なんですが^^;)

 

■ 評価|良いところ、悪いところ

高い技術力をもって、丁寧に縫われていることがよく分かるシャツでした。
着用してみましたが、着心地も良く、サイズも初回から丁度良かったと感じます。
以下、一回洗濯した上で、箇条書きで良い点、悪い点を書き出してみました。

<良い点>
・縫製レベルが高い
・オプション等の細かい指定ができる(衿の高さやボタン位置等も可)
・比較的良い着心地
・クリーニング時の衿だぶつき等が比較的少ない
・余計な経費を極力排除している

<悪い点>
・納期が遅い(1ヶ月以上。価格維持のためには仕方が無いのでしょう)
・衿の形がdo-1(土井縫工所)などに比べると劣る(左右で若干違う)

価格面でいうと、最低価格\5,400~と、コスパは比較的高い方だと思います。
為替レートにも寄りますが、海外勢にも見劣りしませんし、
すくなくとも縫製技術は明らかにこちらの方が上です。

一方で気になる点が衿で、バランスやデザイン面でカミチャニスタなどと同等が若干下、
土井縫工所に比べると劣っている感が否めません。

製品個体差、個人の好みなどありますから、断定は出来ませんが、私はそう感じました。

非常丁寧でハイレベルな縫製をしており、こういった所を克服できれば、
(ダントツにコスパが良いわけではありませんが)まさに鬼に金棒と言ったところでしょう。
いずれにせよ、一度注文してみて損は無いと思います。(セール時を狙ってみると良いと思います)

 


First Experienceには、ビスポークスーツを扱う「Sur Mesure」という姉妹サイトもあるようです。
ただ、スーツのサイズ調整はシャツと違い、素人にはとても難しいです。
勿論、店でフィッティングをしながら吊し(既製品)のスーツを買うのとも感覚が全く異なります。

たとえば、胸の部分が浮いている場合、その原因は単純にバストサイズなのか、
それとも衿回りのサイズなのか、あごグセ(ラペルで隠した身頃のダーツ)でしかとれないのかなど、
自身の体型や指示変更による影響を熟知していなければ、納得ゆくスーツを作ることは至難です。

一方で、ネット上にはスーツを通販でビスポーク(オーダー)出来る店が多くあり、
どの程度フィットしたスーツを顧客が手にしているのか、上記の問題を考えると、結構興味があります。
このエントリーを読んだ方の中で経験者がいらっしゃったら、体験談を伺いたいところです……
※ えっ? お前が人柱になれと^^;?

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4 コメント on "FIRST EXPERIENCEでシャツを作ってみました"

並び順:   最新 | 最古

ネットでスーツをオーダーしてみましたので、経験談をお伝えします。

私自身は、既成品で十分な体型ですが、既成品では裄丈、肩幅、ヒップサイズ
等がまちまちで、いちいち補正するのが費用と納期の点で面倒になってきた点。
既成品でも舶来生地のスーツを購入していたので、価格差がそれほど無い点
などで、ネットオーダーに踏み切りました。

一つは個人経営のショップ(A店)で、もう一つは工場直営のショップ(B店)です。
A店について
パターンオーダーが主ですが、ブリティッシュ、クラシコ、レギュラー、スリムなど
スーツスタイルの選択肢は豊富です。採寸は、過去に仕立てた(地元のショップで)
スーツを送り採寸してもらい、それに微調整の数値を伝えました。
その結果、フィッテングは最初から完璧です。縫製レベルも特に不満な点はあり
ませんでした。

B店について
パターンオーダーとの説明がwebにはありますが、裏地の社名ラベルには○○○
イージーオーダーとなっています。スーツスタイルはレギュラーとスリムしかあり
ませんが、自社工場で縫製している安心感があります。
フィッテングについては、遠い昔(20年以上前)に購入したスーツを送り、その後
微調整の数値を伝え採寸してもらいました。
その結果フィッテングは最初から完璧ですし、縫製も既成品以上の印象があり
ます。

ネットオーダーで注意すべき点としては、サイズの問題があるかと思いますが、
既にフィットしたスーツを送り採寸してもらう場合は、間違えようがないですし、
微調整についても、数センチ以内ならばショップの担当者と相談しながら行え
ば問題なくできると思います。

問題は、生地について生じやすいと思います。
ネットに表示してある生地は、概ね本物より明るいということ。また、細部ま
で鮮明に見えるということ。請求すると送られてくるサンプルは実物と同一
ですが、スーツを着た自分を鏡で見る際、他人が自分を見る際は、サンプル
を見るように近づいては見ないということを自覚しておかないと、出来上がった
スーツを着た際に違和感を持つことになります。

これは、ボタンについても言えます。
ボタンがスーツに付いた状態で判断できないので、脳内想像により選択
する必要があります。無難なところでは、やはり水牛でしょうか。

比較してみたいので、もし機会があればコルテーゼのレビューもお願いします。

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